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USB起動ディスクの作り方 - MS-DOS、FreeDOS、イメージファイル、USBフラッシュメモリ

更新:

USB起動ディスクの作り方、フリーソフト。
対象 : Windows 10/8.1/7/Vista/XP

DOSの起動ディスクを作る

昔この記事を書いてから随分時代が変わり、最近は便利なツールがあり、Rufusというソフトについて先に記す。
RufusはUSBメモリにISOイメージやディスクイメージを書き込んだり、USBブートメディアを作成できるソフト。
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/rufus/ などからダウンロードする。

  1. PCにUSBメモリを挿してからRufusを起動する。
  2. [デバイス]にUSBメモリが表示されていることを確認する。
    ※USBメモリが認識されていないと何も表示されない。
  3. フォーマット設定にて「ブートディスクを作る」、「FreeDOS」が選択されているのを確認する。
    FreeDOSではなく、別のISOイメージやディスクイメージを使ってブートディスクを作る場合はプルダウンメニューから「ISOイメージ」または「DDイメージ」を選択し、その横にあるドライブのアイコンをクリックし、書き込みたいイメージファイルを選択する。
  4. 基本的にすべての項目は特に何も変更することなく、デフォルトのままで良い。
  5. [スタート]をクリックすると書き込み開始。

以上でUSBブートメディアが完成。


必要なファイルのコピー

作成したUSB起動ディスクはUSBメモリから起動でき、DOSのコマンドが使えるだけの状態なので、DOSで使いたいアプリケーションがあるならそれもコピーする必要がある。
コピーの方法は単に必要なファイルをUSBメモリの一番上の階層などにコピーするだけ。
例えば、DESTROYというHDDのデータを消去するアプリケーションの場合はDESTROY.COMをUSBメモリにドラッグ&ドロップで普通にコピーすれば良い。


パソコンをUSBから起動(ブート)

PCがSSD、HDD、CD/DVD/BDドライブなどから起動する設定になっている場合は、USBから起動するように順番を変更するか、PC起動時にブートドライブを手動で選択する。
BIOS(UEFI)を表示させるには、PC起動後[DELETE]キー、[F2]キー、[F7]キーなどを押す。
ブートドライブの選択は[F10]~[F12]キーなど。
どのキーを押すかはBIOSの種類により異なり、大抵起動時にどのキーを押せば良いか表示されるのでそれに従う。
USBの起動ドライブがハードディスクに分類されて表示されているBIOSもある。


アプリケーションの起動

USBメモリからの起動に成功するとDOSの画面が表示される。
ドライブは「C:\」などとなっている。
試しに「dir」というディレクトリを表示するコマンドを打つと、USBメモリにコピーしたアプリケーションが表示される。
C:\>dir
例えば DESTROY.COM を使う場合、DESTROY.COM と打ってEnterキーを押すと実行できる。
C:\>DESTROY.COM



以下は古い方法ですが、一応記事を残しておきます。

USBメモリからDOSを起動する方法

最近はフロッピーディスクドライブ(FDD)がないパソコンが多いので、USB起動ディスクの作り方を知っていると便利です。
フロッピーの場合は、フロッピーディスクをドライブに入れてエクスプローラー(ファイラの方)などでFDDのアイコンを右クリックすると、「フォーマット」→「MS-DOSの起動ディスクを作成する」で作成できます。
Windows98ではUSBメモリでもこの方法で起動ディスクを作成できますが、Windows2000やXPではできません。
以下、MS-DOSを使う方法とFreeDOSを使う方法について書きます。
事前に拡張子、隠しファイルなどを表示する設定にして下さい。


MS-DOSを使う場合

  1. MS-DOSとは、Windowsで昔から使われているDOS(ディスク・オペレーティング・システム)です。
    必要となるファイルは、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS の3つです。
    Windows XPなどでフロッピーで起動ディスクを作れば、上記3つのファイルが手に入ります。
    ちなみに上記3つのファイルは、Windows XPの「C:\」や「C:\WINDOWS\SYSTEM32」にもありますが、これらをコピーしても起動ディスクになりません。
  2. フロッピーディスクドライブがない場合、上記ファイルを入手できません。
    そこで仮想FDDのソフトを使います。
    Virtual Floppy Driveをダウンロードします。
    USBポートにUSBメモリを差し込みます。
    ダウンロードしたファイルを解凍後、vfdwin.exe を実行。
    「ドライバ」タブにて「開始」ボタンをクリック。
    「ドライブ0」タブを選択し、「変更」をクリックし、適当な「ドライブ文字」を選びます(ここではFを選んだとします)。
    「開始/新規」をクリック後、「開始」をクリック(各設定項目は初期のままでOK)。
    この状態で「スタート」→「マイコンピュータ」を見るとFドライブが表示されます。
    右クリックし、「フォーマット」→「MS-DOSの起動ディスクを作成する」で起動ディスクを作成します。
    仮想のFドライブにCOMMAND.COMなどがコピーされた状態になります。
  3. 次にHP USB Disk Storage Format Toolをダウンロードします。
    HP USB Disk Storage Format Tool の Download Locations:「Primary Download Site」と書いてあるリンクからダウンロードできます。
    たまにダウンロード場所が変更になるので「HP USB Disk Storage Format Tool」で検索して探してください。
    HP USB Disk Storage Format Toolをインストールし起動するとウィンドウが表示されます。
    Device:USBメモリのドライブが選択されているか確認。
    File system:FAT32 または FATを選択。
    Volume label:空欄でOK。
    Quick Format:チェックしてもしなくてもOK。
    Create a DOS startup disk:チェック。
    using DOS system files located at:上記仮想FDD(ここではFドライブ)。
    その後「Start」をクリック。
    仮想FDDを使わなかった場合は、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS が置いてあるフォルダを指定します。
  4. 以上で完成です。
    USBメモリの中身を見ると、COMMAND.COM、IO.SYS、MSDOS.SYS が入っていることが分かります。
    また、WindowsのFDDで作成した起動ディスクの場合は、上記3つのファイル以外にもいくつかファイルが含まれますが、DOSを起動するだけならこれら3つのファイルだけでOKです。
    HP USB Disk Storage Format Toolで他のファイルをコピーしようと思っても、上記3ファイル以外コピーされません。


FreeDOSを使う場合

  1. FreeDOSというフリーのオペレーティングシステムがあります。
    MS-DOSのファイルが手に入らない場合は、このようなDOSを利用します。
    http://www.freedos.org/download/ から「fdboot.img」というイメージファイルをダウンロードして下さい。
    http://www.ibiblio.org/pub/micro/pc-stuff/freedos/files/distributions/1.0/fdboot.img から直接ダウンロードできる。
  2. 必要となるファイルは、COMMAND.COM、KERNEL.SYS の2つです。 これら2つのファイルをfdboot.imgから抽出するために、 DiskExplorer を使います。
    DiskExplorerをダウンロード後、editdisk.exeを起動。
    fdboot.imgを選択して、ファイルを開きます。
    「一般ディスクイメージ」を選択して開いてください。
    右側のウィンドウに表示されたファイルから COMMAND.COM と KERNEL.SYS を選択。
    Altキーを押しながらファイルを選択すれば、複数のファイルを選択できます。
    メニューから「ファイル」→「取り出して保存」を選択し、ファイルを保存します。
    ファイル名は「自動」のままでOKです。
    元のファイル名のまま保存されます。
  3. 次に上述「HP USB Disk Storage Format Tool」をダウンロードして下さい。
    HP USB Disk Storage Format Toolをインストールし起動するとウィンドウが表示されます。
    Device:USBメモリのドライブが選択されているか確認。
    File system:FATを選択。FAT32だとエラーになる場合があります。
    Volume label:空欄でOK。
    Quick Format:チェックしてもしなくてもOK。
    Create a DOS startup disk:チェック。
    using DOS system files located at:上記2つのファイルが置いてあるフォルダを選択。
    その後「Start」をクリック。
  4. 以上で完成です。
    USBメモリの中身を見ると、COMMAND.COM、KERNEL.SYS が入っていることが分かります。
    fdboot.imgには他のファイルも含まれていますが、DOSを起動するだけならこれら2つのファイルだけでOKです。

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