アジア(台湾、韓国、中国)のIPアドレスの制限、スパム・迷惑メールフィルタの受信拒否

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台湾、韓国、中国などアジア諸国のIPアドレスと迷惑メールの受信制限。

アジアのIPアドレス(台湾、韓国、中国)

IPアドレスというのは、国ごとにIPアドレスの帯域(範囲)が割り当てられています
例えば、210.200.0.0~210.200.255.255までは、台湾に割り当てられたIPアドレスです。
つまりメールのヘッダのReceivedが210.200.で始まるものは台湾のサーバから送られたもの、または台湾のサーバを経由したメールです。
210.200.100.0のアドレスが日本で210.200.100.20が台湾ということはありません。

IPアドレスは、IANA(ICANN)によって全体が統括されており、さらに各地域ごとに統括する組織があります。
台湾、韓国、中国などアジア諸国のIPアドレスのリストはAPNICのサイトで公開されています。
古いファイルも保管されていますが、日付の一番新しいファイルが最新版で、ファイル名が delegated-apnic-latest のものが最新版になっています。
メモ帳などのテキストエディタで delegated-apnic-latest を開くと以下のようなものが書かれています。
apnic|KR|ipv4|211.112.0.0|262144|20000414|allocated
これは以下の順で書かれています。
registry|cc|type|start|value|date|status[|extensions...]
内容は以下の通り。
  • registry:管轄組織名
  • cc:国名の略称(ccTLD - country code Top Level Domain)
  • type:プロトコルタイプ
  • start:IPアドレスの開始位置
  • value:開始位置からのIPアドレス数
  • date:割り当てたときの日付
  • status:現在の状況

主なアジア・太平洋地域のIPアドレスの国名の略称(Country Code, CC)は以下の通りです。
  • JP:日本
  • KR:韓国
  • TW:台湾
  • CN:中国
  • HK:香港
  • KP:北朝鮮
  • SG:シンガポール
  • PH:フィリピン
  • TH:タイ
  • MY:マレーシア
  • ID:インドネシア
  • IN:インド
  • AU:オーストラリア
  • NZ:ニュージーランド

国名コードについては 国別コード一覧(略称と国名) をご覧ください。

IPアドレスの範囲は、以下の例では211.112.0.0から262144個のアドレスが韓国のIPアドレスということになります。
apnic|KR|ipv4|211.112.0.0|262144|20000414|allocated
211.112.0.0から65536個目は211.112.255.255です。
262144 / 65536 = 4なので、211.112.0.0~211.115.0.0までが対象範囲となります。
つまり211.112、211.113、211.114、211.115で始まるIPアドレスすべてです。

IPアドレスの表記には、プレフィックス表記(CIDR)というのが使われる場合があります。
これは、まとまったIPアドレスの帯域を簡略して表示する方法です。
以下の場合 211.112.0.0/14 ですべての範囲を表現できます。
apnic|KR|ipv4|211.112.0.0|262144|20000414|allocated
262144 = 2 ^ 18(2の18乗)。
32 - 18 = 14と計算すれば 14 が出てきます。
以下の場合は 210.108.0.0/16 になります。
apnic|KR|ipv4|210.108.0.0|65536|19970430|allocated
例えば、Apacheの.htaccessで広範囲のIPアドレスを指定するのは大変なので、以下のようにCIDRを使うとシンプルに書けます。
deny from 60.205.0.0/16


台湾、韓国、中国のIPアドレスを受信拒否する

迷惑メールでは、台湾、韓国、中国などアジア諸国のサーバがよく使われます。
送信者のアドレスは偽装されて毎回違いますが、メールヘッダに書かれているIPアドレスがいつも日本以外のアジア系であることが多いです。
日本以外の地域のサーバを利用することで送信元を特定されにくくしています。
もしメールアプリなどに メールヘッダ のReceivedに書かれているIPアドレスで 迷惑メールのフィルタ をかける機能があれば、台湾、韓国、中国などのIPアドレスからの受信を拒否すると迷惑メールが減る可能性があります。
ただし、台湾、韓国、中国などからメールを受信する可能性がある人は、迷惑メール以外も受信拒否してしまう可能性があるので注意が必要です。
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