推奨設定のWindows 10は、Microsoftアカウントのパスワード、またはHello 暗証番号(PIN)を入力してサインイン(ログイン)する必要がある。 セキュリティ上は良いが、PCに不慣れな人にとっては使いにくい。 そういうときは、ローカルアカウントに切り替えることで、起動時にサインイン画面を表示せず、いきなりデスクトップ画面を表示することができる。
以下に設定方法を記す。
以後、PC起動時にサインイン画面は表示されず、いきなりデスクトップが表示されるようになる。
通常、設定は以上でよい。
次に別のローカルアカウントを用意する方法を記す。 ただし、上記と異なりMicrosoftアカウントで使っていた設定が引き継がれないので注意する。
その後、スタートボタンを右クリックまたは[Win]+[X]キーでメニューを表示し、[シャットダウンまたはサインアウト]→[サインアウト]する。 [Win]+[L]キーでサインインの画面へ行っても良い。 先ほど作ったアカウントを選択し、[サインイン]する。 次回以降PCを起動するとサインインなしですぐにデスクトップが表示される。
Windows 8.1 インストール時、Microsoftアカウントでユーザー名とパスワードを設定すると、サインインする際に常にパスワードの入力が求められる。 ただしOSインストール時、メールアドレスを入力する段階で[Microsoftアカウントを使わずにサインインする]を選択し、[ローカルアカウント]を作成し、その際パスワードを設定しなければ、サインインする際パスワードの入力が必要なくなる。 もし、Microsoftアカウントを設定した後でパスワードの入力を省略したい場合は、以下の手順で[ローカルアカウント]を作成する。
今作ったユーザー名でサインインしなおすと設定が始まる。 設定等はMicrosoftアカウントとは別なので再度設定する。 ローカルアカウントをメインで使う場合はOSインストール後すぐに設定した方が良い。 デスクトップやユーザー関連のフォルダは各ユーザーでしか表示されないが、C:\test などユーザーとは関係ないフォルダはどのアカウントでも表示できる。 全ユーザー共通でインストールされるアプリケーションも全アカウントで実行できる。 Windowsシャットダウン後PCを起動すると、前回使用したアカウントで起動する。 つまり、パスワード未設定のローカルアカウントでシャットダウン後、PCを起動するとサインインの画面は出ずにすぐにデスクトップが表示される。 アカウントを切り替えるにはサインアウトする。 デスクトップをすばやく表示したい場合は、 Windows 8 起動後に表示されるロック画面の設定 、 Windows 8.1 起動後すぐにデスクトップを表示する設定 なども行っておくと良い。
ローカルアカウントを作った場合、デフォルトではアプリケーションのインストール時やシステム関連に変更を加えるときに管理者パスワードの入力を求められる場合がある。 これはアカウントの種類が「管理者」ではなく「標準」になっているため。 以下の手順で変更できる。
この変更は標準と管理者どちらでも行えるが、標準の場合は変更時に管理者パスワードの入力を要求される。 管理者の場合は[ユーザーアカウント]で[別のアカウントの管理]をクリックし、権限を変更したいユーザーを選んでからアカウントの種類を変更する。 また、標準で変更後再度変更を加えようとすると、現在サインインしているローカルアカウントのパスワード入力を求められるが、ローカルアカウントにパスワードを設定していない場合は空欄のままでよい。 これは一度サインアウトしてから再度同じ操作を試すとパスワードを要求されないので、一度サインアウトした方がよい。 管理者の場合は、チャームの[設定]→[PC設定の変更]→[アカウント]→[その他のアカウント]で権限を変更したいユーザーを選び[編集]をクリックし、[アカウントの種類]で[管理者]を選択し、[OK]をクリックしても変更できる。