TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用 + Canon EOS 6D の作例
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TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用 の外観写真、レビュー、Canon EOS 6D での作例など。
TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用
2013年8月7日、ビックカメラで TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用 を99,800円(税込)で購入。
Canon EOS 6D
を買い、
EF40mm F2.8 STM
と
EF50mm F1.8 II
で遊んでいたが、やはりズームレンズが欲しくなり標準域のズームレンズを探した。
Canon の EF24-70mm F4L IS USM や EF24-70mm F2.8L II USM、SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM、TAMRON Model A09 などいくつか検討したが、TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)を選んだ。
F2.8通しで手ブレ補正付きが10万円以下で買えるのが魅力。
【 外観 】
表面の質感などは個人的には悪くないと思う。
大きさは割りとコンパクトだが、重さが約820gありズッシリ重く、本体の6Dより重い。
6D装着時両手でしっかり持てばバランスは悪くない。
フォーカスリングは軽めだが、ズームリングは自重で動かないようにするためかやや重い。
ズームリングの回転方向が純正と逆だが特に不満はない。
【 周辺光量低下(周辺減光) 】
購入にあたり個人的に一番気になっていた点が周辺光量の低下。
絞り開放では周辺光量落ちが目立ち、F3.5、F5.6、・・・と絞っていくと改善される。
F4.0でも若干周辺光量落ちがある。
広角端24mmまたは望遠端70mmに近づくほど周辺光量低下が目立ち、30~50mmではそれほど目立たなくなり、35~40mmくらいが最も目立たない。
よく使う画角が30~50mmくらいであれば周辺光量低下はそれほど気にならないかもしれない。
絞ればなお良し。
周辺光量低下が目立つかどうかは被写体にもよる。
また Lightroom 4.4 のレンズプロファイルに本レンズがあり、かなり綺麗に補正できるので、Lightroom を持っていれば周辺光量低下は気にすることはなさそうだ。
Lightroom のレンズプロファイルをチェックするとスペックが似ているせいかシグマのレンズが選択されるのでタムロンの本レンズに変える必要があった。
【 歪曲 】
広角端24mmまたは望遠端70mmに近づくほど歪曲がある。
被写体・構図によっては歪曲が気になるかもしれない。
ただ周辺光量低下同様 Lightroom で補正できるので、気にすることはないと思う。
実はコンデジでも35mm判換算28mmまでしか使ったことがなく24mmは初めて。
24mmは28mm以上にはない空間の広がりを感じることができて気持ちいい。
【 解像 】
画面を9分割したとき、中央エリアの解像はF2.8もF8もそれほど差は感じない。
周囲8エリアの解像が絞りで少しずつ変わる感じ。
個人的には絞り開放でもそれほど悪くないと思う。
【 手ぶれ補正機構(VC) 】
取扱説明書によるとシャッター半押し後約1秒でVCが効き、シャッターを離した後約2秒VC作動。
画角や被写体までの距離によるが、失敗する確率が減っているので個人的にはよく効いていると思う。
シャッタースピード1/10秒前後でもよく撮れている。
【 片ボケ修理 】
実は本レンズが届いた後いろいろ撮ってみたら、写真の右側の一部だけピントが合っていない所謂片ボケに気づいた。
修理に出すか迷ったが、一応10万円もするレンズなので修理に出した。
修理に出す前にタムロンに電話したところ、着払いでOKとのことだった。
約1週間して修理されたレンズが返ってきて、修理伝票にはピント精度不具合(解像不良)のため分解修理後、点検調整したと書かれていた。
修理は無料だった。
早速試し撮りしたら、最初のレンズが嘘のようによく写っていた。
【 総評 】
最初届いたレンズを試したときは、解像の悪さや品質の悪さにガッカリし、タムロンに対する評価が下がり、やはり純正品を買えば良かったと思った。
修理後、満足できる写りになった。
このレベルの写りならズームレンズの利便性も考慮すると、24~70mmの間の単焦点を使わなくても良いと思える。
周辺光量低下や歪曲は Lightroom で補正できるし、欠点は重いことくらいか。
私は使っていないが SILKYPIX Developer Studio 4.0 for TAMRON が付属しているので、こちらでも補正できるかもしれない。
また、本レンズと6Dの組み合わせでバッテリーが異常消耗する話をネット上で見かけるが、私のレンズはそのような異常はない。
作例
- 作例のサムネイル画像をクリックすると大きい画像が表示されます。元の画像 5472×3648 px を縮小しています。
- 作例はJPEG撮って出し。
- レンズフードなし、レンズプロテクターなし。
レンズを修理後、横浜へ試し撮りに行った。
試し撮りしに行くと、なぜかいつも風が強い。
木の葉は風の影響で多少ブレているかも。
空はややスモッグぎみ。
以下は左からF2.8、F4.0、F8.0によるボケの比較で、焦点距離は35mm。
以下は大さん橋から撮った焦点距離24mmと70mmの写真。
定番の風景だが、70mmで丁度綺麗に収まる。
以下は左からF2.8、F4.0、F8.0によるボケの比較で、焦点距離は70mm。
光源によっては同心円状のボケ(年輪ボケ)が現れる。
ここでは双眼鏡のレンズの反射光が年輪のようになっているが、フェンスの方の玉ボケはわりと普通。
以下は室内で撮った写真。
主に屋外で使うために買ったレンズだが、室内で小物などを撮るのにも良いかもしれない。
以下は焦点距離ごとの周辺光量の比較。
以下は絞りごとの周辺光量の比較。
写真で見る TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用
【TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用 一式】
レンズフードが付いている。
【後玉、マウント側】
【Canon EF50mm F1.8 II と長さ比較】
【EOS 6D に装着】
【EOS 6D に装着(側面から)】
【ズーム時(望遠端70mm)】
【レンズフード装着】
主な仕様
|
仕様 |
メーカー |
タムロン |
名称 |
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007)キヤノン用 |
発売日 |
2012年4月26日 |
マウント |
キヤノンEFマウント |
レンズタイプ |
ズーム |
フォーカス |
AF/MF |
焦点距離 |
24-70 mm |
最短撮影距離 |
0.38 m |
最大撮影倍率 |
1:5 倍 |
開放F値 |
F2.8 |
最小絞り |
F22 |
絞り羽根 |
9枚(円形絞り) |
手ブレ補正機構 |
あり |
フィルター径 |
82mm |
寸法 |
最大径88.2mm、長さ108.5mm、全長116.9mm(※ニコン用の数値) |
重量 |
825g(※ニコン用の数値) |