Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5
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Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5(SSDSC2CT120A3)のレビューとベンチマークテスト。
Windows エクスペリエンス インデックス、シーケンシャル書込み/読込み性能、消費電力、起動・終了時間の測定・検証。
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5
2012年4月29日、
Intel Core i5-3450(Ivy Bridge)
を買って、HDDは手持ちのSATA2のものを使おうと思っていたが、急にSSDが欲しくなり、5月3日に Intel SSD 330 SSDSC2CT120A3K5 を買った。
ドスパラで12,780円。
新しいCPUを買ったら新しいハードウェアを試したくなったのと、最近SSDが安くなってきたのとで、勢いで買ってしまった。
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5 は 320 Series の後継モデル。
SATA 6Gb/s、Sequential Performance Read 500MB/s、Write 450MB/s という仕様。
写真で見るIntel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5一式。
マウンタが付属していて、デスクトップPCで一般的な3.5インチベイに取り付けられる。
SATAのケーブル、ネジなどが付属している。
CDの中身はただのマニュアルだった。
SSDにマウンタを付け、両サイドにケース(ZALMAN Z9 Plus)付属のネジ(黒色のもの)を取り付けた。
ZALMAN Z9 Plusの3.5インチベイに取り付けた。
Windows エクスペリエンス インデックス
まずはWindows エクスペリエンス インデックス。
ディスクのデータ転送速度がMAXの7.9になった。
ちなみにCrucial M4 CT128M4SSD2も同じ7.9だった。
Crucial M4 CT128M4SSD2 のベンチマークテストについては
Crucial M4 CT128M4SSD2
をご覧ください。
項目 |
スコア |
プロセッサ : 1秒あたりの計算 |
7.5 |
メモリ(RAM) : 1秒あたりのメモリ操作 |
7.8 |
グラフィックス : Windows Aeroのデスクトップ パフォーマンス |
5.1 |
ゲーム用グラフィックス : 3Dビジネスおよびゲーム グラフィックス パフォーマンス |
6.4 |
プライマリ ハードディスク : ディスクのデータ転送速度 |
7.9 |
PCのスペックは以下の通り。
パーツ |
スペック |
CPU |
Intel Core i5-3450 : 3.1GHz(最大3.5GHz)、4コア4スレッド、L3:6MB、TDP77W
GPU : HD2500、GPUクロック 650MHz(最大1100MHz)
|
メモリ |
DDR3-1600(PC3-12800) 8GB(4GBx2枚) : CFD W3U1600HQ-4G [DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組]
|
マザーボード |
ASRock B75M : MicroATX、LGA1155、DDR3、SATA6.0G
|
ビデオカード |
なし(CPUの内蔵GPU使用)
|
GPUドライバ |
Intel HDグラフィックスドライバ、バージョン : 15.26.8.64.2696(8.15.10.2696)
|
DirectX |
DirectX 11
|
サウンド |
オンボード(Realtek ALC662)
|
OS |
Windows 7 Professional 64bit(SP1)
|
SSD |
Intel SSD 330 SSDSC2CT120A3K5 : SATA3(6Gbps)、120GB、2.5インチ
|
電源 |
サイズ 剛力短2プラグイン SPGT2-600P
|
ケース |
ZALMAN Z9 Plus
|
このPCの詳しいスペックなどは
Intel Core i5-3450(Ivy Bridge)、ASRock B75M
をご覧ください。
SSDはAHCIモードを使用。
Intel ラピッド・ストレージ・テクノロジー |
バージョン11.0.0.1032 |
Intel SSD ツールボックス(Intel SSD オプティマイザー) |
バージョン3.0.3 |
インテル AHCI コントローラー |
Intel 7 Series/C216 Chipset Family SATA AHCI Controller |
ファームウェア |
300i |
CrystalDiskMark Read/Write
CrystalDiskMark 3.0.1c にてテストを行った。
以下は通常よく用いられるランダムテスト。
シーケンシャル Read 452.2 MB/s、Write 160.5 MB/s となった。
手持ちのSATA2のHDD(日立GST HDS721050CLA362 500GB、AHCIモード)は110~120MB/s程度なので、それと比べるとかなり速い。
Crucial M4 CT128M4SSD2は、シーケンシャル Read 498.3 MB/s、Write 199.7 MB/s だったので、それと比べるとやや遅い。
以下は0Fillのテスト。
消費電力
アイドル時の消費電力とCPU温度は以下の通り。
PC本体の消費電力(アイドル時) |
39W |
CPU温度(アイドル時) |
30℃(リテールクーラー使用) |
室温 |
26℃ |
消費電力測定機器 |
ワットチェッカーTAP-TST5(サンワサプライ) |
温度測定ソフト |
HWMonitor 1.19 |
PC本体のアイドル時の消費電力は39W。
また、同じ構成でSATA2のHDD(日立GST HDS721050CLA362 500GB)に変えた時のPC本体のアイドル時の消費電力は43W、SSD(Crucial M4 CT128M4SSD2)に変えた時のPC本体のアイドル時の消費電力は39Wだった。
省電力と言われるSSDだが、HDDからSSDに変えても、わずか4Wしか違わない。
割合で言えばHDDからSSDに変えて約10%ダウンしているので、すごい減ったようにも見えるが、数値としてはマイナス4Wだ。
4Wを多いと見るか少ないと見るか人それぞれだが、個人的には省電力目的でSSDを使う必要はないと思う。
ただし、容量や製品によって消費電力は多少異なる。
Northwood世代のCeleron 2.6GHzのPC(グラボなし)はアイドル時の消費電力が50Wだったので、それより遥かにハイスペックなPCのアイドル時の消費電力が39Wというのは技術の進歩を感じる。
また、基本の構成は同じでIntel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5+HDD(日立GST HDS721050CLA362 500GB)とした構成ではPC本体のアイドル時の消費電力は44W、Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5+SSD(Crucial M4 CT128M4SSD2)とした構成ではPC本体のアイドル時の消費電力は40Wだった。
SSDを起動ドライブにして、容量を増やす目的でHDDを追加しても、消費電力はそれほど大きくない。
起動・終了時間
PCの起動・終了時間を測定した。
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5は以下の通り。
起動時間(電源ONからデスクトップ表示まで) |
約21秒 |
終了時間(シャットダウン選択からPC終了まで) |
約5秒 |
Crucial M4 CT128M4SSD2を使った場合や、SSDを起動ディスクとしてHDDを追加した構成でも起動・終了時間は同じだった。
また、同じ構成でHDD(日立GST HDS721050CLA362 500GB)を使用した時は以下の通り。
起動時間(電源ONからデスクトップ表示まで) |
約41秒 |
終了時間(シャットダウン選択からPC終了まで) |
約11秒 |
SSDは起動・終了ともに約半分の時間。
確かに速いが、1日に何度も起動・終了するわけではないので、大して速度の恩恵はない。
アプリケーションの起動なども速いが、Core 2 Duo+SATA2でも特に不満はなかったので、個人的にはまだ十分HDDで戦える。
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5
今回 Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5 と同時に Crucial M4 CT128M4SSD2 も購入した。
ドスパラで12,280円。
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5 より500円安い。
Crucial M4 CT128M4SSD2 は安くて人気があるようだが、新しく発売された Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5 も同じくらい安い。
どちらを選ぶかは、コントローラー(SandForce or Marvell)の好み次第だろうか。
また、ベンチマーク(シーケンシャルRead/Write)では Crucial M4 CT128M4SSD2 の方が良い数値が出ている。
Intel SSD 330 Series SSDSC2CT120A3K5 はマウンタやケーブルなどが付属していて低価格。
また純正のIntel SSD ツールボックス(Intel SSD オプティマイザー)というSSD診断ツールがある。
CDには日本語の解説PDFが付いている。
IntelのSSDは初心者に優しい。