AviUtlのインストールや設定は分かりにくいが、いろいろ情報を見てなんとか終わり、MP4(H.264)でエンコードもできるようになったのも束の間、次の壁にぶち当たる。 単に動画1つをエンコードするだけなら簡単だが、動画の編集もやってみようとすると、どこから手を付けて良いか分からず、直感的に操作するのは難しい。 ネットで情報を見ても、「拡張編集のウィンドウはどこ?」、「レイヤーとか表示されないけど?」といった具合に、事前に設定を済ませていることが前提で話が進んでいたりする。 ここではその前提設定について説明する。
インストールと設定は AviUtlでMP4(H.264)エンコードするためのインストールと設定方法 で済ませていることとする。 拡張編集Pluginもインストールする必要がある。
人それぞれ設定の好みはあるが、個人的にデフォルトの状態から最低限やっておきたい設定を記す。
AviUtl のメニューで以下の設定を行う。
[ファイル]→[環境設定]→[システムの設定]では、最大画像サイズにて幅1900、高さ1080など好みで設定する。 この値が小さいとサイズ(解像度)が大きい動画は読み込めない。 また、リサイズ設定の解像度リストは「1920x1080,1280x720,640x480,352x240,320x240」などするとそのサイズが[設定]→[サイズの変更]に表示されるようになる。 ただし、高い解像度を扱う場合、パソコンのメモリーが少ないとエラーになるので注意。
とりあえずこれだけ知っておけば、簡単なことならあとは直感的に何とかなると思う。
メインウィンドウではなく拡張編集ウィンドウに直接動画や静止画のファイルをドロップすると各レイヤーにそれぞれ追加される。 初回は「新規プロジェクトの作成」ウィンドウが表示される。 これは画像編集ソフトのキャンバス設定のようなもので、好みの値を入力する。 ドロップ前に拡張編集ウィンドウで右クリックしてから「新規プロジェクトの作成」もできる。
複数の動画や画像をつなげるには、各レイヤーにそれぞれドラッグ&ドロップするだけ。
新規プロジェクトの作成後、拡張編集ウィンドウ上で右クリックするといろいろメニューが表示され、[メディアオブジェクトの追加]でテキストや図形も追加できる。 [フィルタオブジェクトの追加]で動画や画像の切り替わる際のフェードやスライドなどのエフェクトを追加できる。 各オブジェクトはそれをダブルクリックすると設定ウィンドウが表示されるので好みで変更できる。 また、ドラッグ&ドロップで別のレイヤーへ移動できる。 バーの端をドラッグすると伸びて、その効果を持続する時間の範囲を調整できる。
後方のオブジェクトのバーを伸ばしてから縮めたときなど、動画の終わりに空白ができる場合がある。 これはその操作により最終フレームが後ろにズレたままになっている場合がある。 拡張編集ウィンドウのグレーの縦線が最終フレームである。 ウィンドウ上で右クリックして[範囲設定]→[最後のオブジェクト位置を最終フレーム]を選択すると変更できる。
時間軸のスケールは[Ctrl]+マウスホイール回転、または拡張編集画面左上の青色のバーで変更できる。
レイヤーはウィンドウの下方ほど上に表示される。 つまり動画の上に文字を載せるには下方のレイヤーにテキストを入れる。 また、[Layer 1]などをクリックするとレイヤーの表示・非表示が切り替えられる。