WIPO 特許の国際出願件数ランキング、2018年版

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WIPOが発表している特許の国際出願件数について、企業別、国別、分野別の世界ランキングについて記す。

特許の国際出願

世界知的所有権機関(World Intellectual Property Organization、略称WIPO)は、特許協力条約(Patent Cooperation Treaty、略称PCT)における特許の国際出願について毎年3月頃レポートを発表しており、それには出願件数が多い企業のランキングなどが掲載されている。

ここでは出願件数トップ50の企業・団体、および国別、分野別のランキングについて記す。 数値は前年2017年を集計した推計値である。

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2018年版

2018年、特許の国際出願件数1位は中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)で、出願件数は4,024件だった。 2位は同じく中国の中興通訊(ZTE)で、前年と1位2位が入れ替わった。 今回ファーウェイはZTEに1,000件以上の差をつけている。

日本企業で1位は三菱電機で出願件数2,521件、世界全体では4位にランクインしている。 その他、日本はソニーやパナソニックなど50位以内に15社が入った。

ランキング50位以内では、アメリカ、日本、中国の企業が多く、中国の台頭が目立つ。 電機、ITなど様々な事業を行っている中国のLeEcoブランドの楽視控股は、前年より2,257も順位を上げて13位に入った。 その他、テンセント・テクノロジー、宇龍計算機通信科技(Yulong)、OPPO移動通信、小米科技(Xiaomi)など中国企業が順位を上げて50位以内に入った。

企業以外では、大学としてアメリカのカリフォルニア大学がトップ50に唯一ランクインしている。 ちなみに前年も50位以内に入っている。

世界全体の出願件数は243,500件で、前年比4.5%増加し、過去最多となった。

順位 出願者名/社名 国名 出願件数
(2017年)
前年比順位変動
1 華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ) 中国 4,024 1
2 中興通訊(ZTE) 中国 2,965 -1
3 インテル アメリカ 2,637 4
4 三菱電機 日本 2,521 0
5 クアルコム アメリカ 2,163 -2
6 LGエレクトロニクス 韓国 1,945 -1
7 京東方科技集団(BOEテクノロジーグループ) 中国 1,818 1
8 サムスン電子 韓国 1,757 1
9 ソニー 日本 1,735 1
10 エリクソン スウェーデン 1,564 1
11 マイクロソフト・テクノロジー・ライセンシング アメリカ 1,536 1
12 ヒューレット・パッカード・デベロップメントカンパニー アメリカ 1,519 -6
13 楽視控股(LeEco) 中国 1,397 2,257
14 ロバート・ボッシュ ドイツ 1,354 -1
15 パナソニックIPマネジメント 日本 1,280 0
16 コーニンクレッカ フィリップス オランダ 1,077 2
17 シーメンス ドイツ 1,063 0
18 華星光電(チャイナスター) 中国 972 -2
19 富士フイルム 日本 970 5
20 デンソー 日本 968 3
21 シャープ 日本 963 -7
22 オリンパス 日本 934 -2
23 日立製作所 日本 923 -1
24 日本電気(NEC) 日本 899 -3
25 LG化学 韓国 850 1
26 ハリバートン アメリカ 798 -7
27 グーグル アメリカ 789 3
28 阿里巴巴集団(アリババ・グループ) 中国 707 4
29 村田製作所 日本 684 -4
30 3Mイノベイティブ・プロパティーズ・カンパニー アメリカ 678 -3
31 プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) アメリカ 566 -3
32 テンセント・テクノロジー 中国 560 77
33 BASF ドイツ 556 -4
34 宇龍計算機通信科技(Yulong) 中国 517 45
35 日立オートモティブシステムズ 日本 503 4
36 コニカミノルタ 日本 492 -2
37 シェフラー・テクノロジーズ ドイツ 489 1
38 SABICグローバル・テクノロジーズ オランダ 488 8
39 カリフォルニア大学 アメリカ 482 -4
40 OPPO移動通信 中国 474 240
41 オートネットワーク技術研究所 日本 452 15
42 ダウ・グローバル・テクノロジーズ アメリカ 421 -5
43 BMW ドイツ 414 -3
44 ミシュラン フランス 411 6
45 ゼネラル・エレクトリック(GE) アメリカ 407 -1
46 NTN 日本 398 11
47 京セラ 日本 377 -11
48 アプライド・マテリアルズ アメリカ 359 3
49 小米科技(Xiaomi) 中国 354 15
50 コーニング アメリカ 340 -9

国別

特許の国際出願件数を国別に見ると、1位はアメリカで56,624件だった。 ただ、アメリカは前年比の伸びが小さく、中国の躍進が続けば、将来中国が1位になる可能性もある。 日本は前回2位だったが、中国に抜かれて3位となった。 4位はドイツだが、トップ3と比べると件数がだいぶ減る。

これはトップ50だけでなく、全体の出願件数の合計である。

順位 国名 出願件数 前年比増減
1 アメリカ 56,624 0.1%
2 中国 48,882 13.4%
3 日本 48,208 6.6%
4 ドイツ 18,982 3.7%
5 韓国 15,763 1.3%
6 フランス 8,012 -2.4%
7 イギリス 5,567 1.2%
8 スイス 4,491 2.8%
9 オランダ 4,431 -5.2%
10 スウェーデン 3,981 7.0%

分野別

特許の国際出願を分野別に見ると、コンピュータ・テクノロジーが最も多く、19,122件で、分野別のシェアで8.6%を占めている。

順位 分野 出願件数 シェア
1 コンピュータ・テクノロジー 19,122 8.6%
2 デジタル通信 18,400 8.2%
3 電機、装置、エネルギー 15,223 6.8%
4 医療技術 15,024 6.7%
5 計測機器 10,082 4.5%

出典:世界知的所有権機関(WIPO)、PCTにおける特許の国際出願件数 2018年版。

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