男女格差指数ランキング 2018年版

更新:

男女格差指数(Gender Gap Index)は、世界経済フォーラム(World Economic Forum, 略称WEF)が発表しているグローバルジェンダーギャップレポートに掲載されている指数である。 経済、教育、健康、政治などの分野における男女格差を数値化したもので、それをもとに各国を順位付けしている。 スコアの最大値は1で高いほど良く、総合スコアは4分野のスコアの平均値となっている。 本レポートは世界各国の男女格差について調査していて、概ね毎年10月~11月頃に発表される。 テレビ等のメディアで引用されることがあり、比較的有名である。

毎年このランキングではアイスランドやノルウェーなど北欧の国々が上位に入っている。 日本は毎年順位が低く、概ね100位以下となっている。 ただし、あくまでWEFの基準による評価である。 また、順位を見ると各国差はあるが、4分野のスコアを見ると健康や教育はほぼ横並びで差がない。 つまり、経済と政治のスコアで決まると言ってもよい。

Tell Me The News photo by Dane Deaner (@danedeaner) on Unsplash

男女の格差は大きく分けて以下の4分野について調査していて、各分野にはそれぞれさらに細かい調査項目がある。 指数の算出には、国際労働機関、国連開発計画、世界保健機関などのデータが使われている。

  • Economic Participation and Opportunity(経済活動の参加と機会)は、給与格差、管理職比率、専門職や技術職の労働者数などが含まれる。
  • Educational Attainment(教育)は、初等教育や高等・専門教育への就学などが含まれる。
  • Health and Survival(健康と生存)は、平均寿命の男女比などが含まれる。
  • Political Empowerment(政治への関与)は、意思決定機関への参画などが含まれる。 女性議員の比率が高いと評価が良い。

2018年版

2018年12月17日、世界経済フォーラムが2018年版のジェンダーギャップレポートを発表した。 例年よりやや発表時期が遅い。

今回も男女格差が最も小さい国はアイスランドで、10年連続でトップとなった。 4位のフィンランドまで北欧の国が並ぶ。

6位のルワンダは政治の評価が高く、前年同様上位に入っている。 ルワンダは女性議員数が全体の30%を超えるように憲法で決められていて、女性議員が多いことで知られる。 東アフリカに位置する国で、首都はキガリ。

日本は前年より4つ順位を上げて110位となった。 依然として経済と政治の評価が低く、アジアの中でも、世界全体でも下位となっている。 4分野の順位は、経済が117位、教育が65位、健康が41位、政治が125位となっている。 平均寿命がトップクラスのわりに健康の評価が低いが、日本のスコアは0.979で、1位のスコアが0.980で40カ国ほど並んでいる。 つまり、各国横並びで実際には差がない。

アジア地域で1位は前年同様フィリピンで8位。 オセアニア地域ではニュージーランドが7位に入っている。 中国は103位。 韓国は日本より順位が低く115位となっている。

アメリカは前年の49位からさらに順位を下げて51位となった。 ここ最近下降傾向にある。

80位のエスワティニ(Eswatini)は聞き慣れないかもしれないが、元スワジランド(Swaziland)である。 2018年4月19日に国名を変更した。 アフリカ南部に位置する国で、首都はムババーネ。

今回の調査対象は149の国と地域。 指数が高いほど男女の格差が小さく、平等であることを表す。

順位 国・地域名 男女格差指数
1 アイスランド 0.858
2 ノルウェー 0.835
3 スウェーデン 0.822
4 フィンランド 0.821
5 ニカラグア 0.809
6 ルワンダ 0.804
7 ニュージーランド 0.801
8 フィリピン 0.799
9 アイルランド 0.796
10 ナミビア 0.789
11 スロベニア 0.784
12 フランス 0.779
13 デンマーク 0.778
14 ドイツ 0.776
15 イギリス 0.774
16 カナダ 0.771
17 ラトビア 0.758
18 ブルガリア 0.756
19 南アフリカ共和国 0.755
20 スイス 0.755
21 バルバドス 0.753
22 コスタリカ 0.749
23 キューバ 0.749
24 リトアニア 0.749
25 ボリビア 0.748
26 ラオス 0.748
27 オランダ 0.747
28 ベラルーシ 0.747
29 スペイン 0.746
30 バハマ 0.741
31 ブルンジ 0.741
32 ベルギー 0.738
33 エストニア 0.734
34 アルバニア 0.734
35 モルドバ 0.733
36 アルゼンチン 0.733
37 ポルトガル 0.732
38 セルビア 0.730
39 オーストラリア 0.730
40 コロンビア 0.729
41 エクアドル 0.729
42 ポーランド 0.728
43 ウガンダ 0.724
44 ジャマイカ 0.724
45 パナマ 0.722
46 イスラエル 0.722
47 ジンバブエ 0.721
48 バングラデシュ 0.721
49 モザンビーク 0.721
50 メキシコ 0.721
51 アメリカ 0.720
52 ペルー 0.720
53 オーストリア 0.718
54 チリ 0.717
55 ボツワナ 0.715
56 ウルグアイ 0.715
57 カメルーン 0.714
58 モンゴル 0.714
59 クロアチア 0.712
60 カザフスタン 0.712
61 ルクセンブルク 0.712
62 ボスニア・ヘルツェゴビナ 0.712
63 ルーマニア 0.711
64 ベネズエラ 0.709
65 ウクライナ 0.708
66 マケドニア旧ユーゴスラビア 0.707
67 シンガポール 0.707
68 ホンジュラス 0.706
69 モンテネグロ 0.706
70 イタリア 0.706
71 タンザニア 0.704
72 カーボベルデ 0.702
73 タイ 0.702
74 ドミニカ共和国 0.701
75 ロシア 0.701
76 ケニア 0.700
77 ベトナム 0.698
78 ギリシャ 0.696
79 スリナム 0.695
80 エスワティニ 0.694
81 レソト 0.693
82 チェコ 0.693
83 スロバキア 0.693
84 マダガスカル 0.691
85 インドネシア 0.691
86 キルギス 0.691
87 エルサルバドル 0.690
88 ミャンマー 0.690
89 ガーナ 0.688
90 ブルネイ 0.686
91 マルタ 0.686
92 キプロス 0.684
93 カンボジア 0.683
94 セネガル 0.682
95 ブラジル 0.681
96 リベリア 0.681
97 アゼルバイジャン 0.680
98 アルメニア 0.678
99 ジョージア 0.677
100 スリランカ 0.676
101 マレーシア 0.676
102 ハンガリー 0.674
103 中国 0.673
104 パラグアイ 0.672
105 ネパール 0.671
106 フィジー 0.669
107 グアテマラ 0.668
108 インド 0.665
109 モーリシャス 0.663
110 日本 0.662
111 ベリーズ 0.662
112 マラウイ 0.662
113 モルディブ 0.662
114 シエラレオネ 0.661
115 韓国 0.657
116 ギニア 0.656
117 エチオピア 0.656
118 ベナン 0.654
119 チュニジア 0.648
120 ガンビア 0.642
121 アラブ首長国連邦 0.642
122 ブータン 0.638
123 タジキスタン 0.638
124 東ティモール 0.638
125 アンゴラ 0.633
126 クウェート 0.630
127 カタール 0.629
128 アルジェリア 0.629
129 ブルキナファソ 0.629
130 トルコ 0.628
131 コートジボワール 0.627
132 バーレーン 0.627
133 ナイジェリア 0.621
134 トーゴ 0.618
135 エジプト 0.614
136 モーリタニア 0.607
137 モロッコ 0.607
138 ヨルダン 0.605
139 オマーン 0.605
140 レバノン 0.595
141 サウジアラビア 0.590
142 イラン 0.589
143 マリ 0.582
144 コンゴ民主共和国 0.582
145 チャド 0.580
146 シリア 0.568
147 イラク 0.551
148 パキスタン 0.550
149 イエメン 0.499

日本

ここ数年、日本の順位は概ね100~110位あたりを推移している。

順位
2012年 101
2013年 105
2014年 104
2015年 101
2016年 111
2017年 114
2018年 110

出典:世界経済フォーラムのジェンダーギャップレポート2018年版に掲載されている男女格差指数より。

このエントリーをはてなブックマークに追加