MEMORVA

宅配便サービスの荷物取扱個数とシェア(2016年・平成28年度)

更新:

国土交通省の「平成28年度 宅配便取扱実績について」における宅急便(ヤマト)、飛脚宅配便(佐川)、ゆうパック(日本郵便)など宅配便サービスの荷物取扱個数およびシェア。

宅配便サービスの荷物取扱個数(2016年・平成28年度)

2017年7月28日、国土交通省が発表した「平成28年度 宅配便取扱実績について」によると、2016年(平成28年度)の宅配便取扱個数の合計は40億1861万個だった。 このうちトラック運送は39億7780万個、航空等利用運送は4,081万個だった。 前年度と比較すると、取扱個数は2億7367万個の増加、比率で7.3%の増加となった。

宅配便取扱個数40億個を単純に日本の人口で割ると、1人30個くらいの個数になる。

宅配便(トラック運送)の荷物取扱個数はアマゾンなどのインターネット通販の需要拡大により年々増加傾向にある。 平成元年度(1992年)の宅配便(トラック)の取扱個数は約10億個で、当時と比較すると現在約4倍に増えている。 特にちょうどインターネットが普及し始めた平成10年度(1998年)から平成11年度(1999年)の伸びが大きく、約29%も増加している。

宅配便等取扱個数の推移
下表の数値は取扱個数で、単位は百万個(冊)。
宅配便合計は、トラック運送と航空等利用運送を足した数値。
メール便は宅配便と別に集計。
年度 宅配便合計 トラック運送 航空等利用運送 メール便
平成4年度(1992年) 1,189 1,183 6 -
-
平成10年度(1998年) 1,833 1,806 27 -
平成11年度(1999年) 2,357 2,327 31 -
-
平成24年度(2012年) 3,526 3,486 40 5,471
平成25年度(2013年) 3,637 3,595 42 5,638
平成26年度(2014年) 3,614 3,570 44 5,464
平成27年度(2015年) 3,745 3,704 40 5,264
平成28年度(2016年) 4,019 3,978 41 5,290
(国土交通省、平成28年度 宅配便取扱実績について)

宅配便(トラック)取扱個数とシェア

トラック運送について宅配便名(サービス名)別にみると、最も荷物取扱個数が多いのはヤマト運輸の宅急便で、取扱個数は約18億6756万個、前年度比7.9%増加、シェア46.9%だった。 2位は佐川急便の飛脚宅配便で、取扱個数は約12億1821万個(1.7%増)、シェア30.6%。 3位は日本郵便のゆうパックで、取扱個数は約6億3242万個(23.3%増)、シェア15.9%。 上位3社だけで市場全体の93.4%を占めている。 日本郵便は、平成28年10月から「ゆうパケット」を宅配便取扱個数に含めて集計しているため大きく増加している。 ゆうパケットを除いた場合は下表括弧内の数値となる。

対前年度比は100%で前年度同じ、101%で1%増加という意味。

宅配便名 取扱事業者 取扱個数
(千個)
対前年度比
(%)
シェア
(%)
宅急便 ヤマト運輸 1,867,563 107.9 46.9
飛脚宅配便 佐川急便 1,218,215 101.7 30.6
ゆうパック 日本郵便 632,421
(521,720)
123.3
(101.7)
15.9
(13.5)
カンガルー便 西濃運輸・他19社 129,558 97.1 3.3
フクツー宅配便 福山通運・他21社 122,295 101.5 3.1
その他(16便) - 7,743 96.5 0.2
合計(21便) 3,977,795 107.4 100.0
(国土交通省、平成28年度 宅配便取扱実績について)

宅配便(航空等利用運送事業)取扱個数とシェア

航空等利用運送事業は、宅配便のうち上述のトラック運送を除いたもの。 ただし日本郵便については、航空等利用運送事業に係る宅配便も含めトラック運送として集計されている。

宅配便名 取扱事業者 取扱個数
(千個)
対前年度比
(%)
シェア
(%)
飛脚航空便 佐川急便 7,932 100.2 19.4
宅急便(航空扱:タイムサービス等) ヤマト運輸・他2社 6,931 103.7 17.0
フクツー航空便 福山通運・他1社 639 96.2 1.6
スーパーペリカン便 日本通運・他1社 428 89.4 1.1
その他(93便) - 24,882 100.6 61.0
合計(97便) 40,812 100.9 100.0
(国土交通省、平成28年度 宅配便取扱実績について)

メール便取扱冊数とシェア

メール便は宅配便とは別に集計されている。 2016年(平成28年度)のメール便取扱冊数の合計は52億8960万冊だった。 前年度と比較すると、取扱冊数は2,566万冊の増加、比率で0.5%の増加となった。

メール便について各サービスごとにみると、最も取扱冊数が多いのは日本郵便のゆうメールで、取扱冊数は約35億6285万冊、前年度比0.7%増加、シェア67.4%だった。 2位はヤマト運輸のクロネコDM便で、取扱冊数は約15億4216万冊(0.4%増)、シェア29.2%。 3位はポストウェイのポストウェイメール便で、取扱冊数は約9490万冊(6.8%増)、シェア1.8%。 上位2社だけで市場全体の96.6%を占めている。

便名 取扱事業者 取扱冊数
(千冊)
対前年度比
(%)
シェア
(%)
ゆうメール 日本郵便 3,562,851 100.7 67.4
クロネコDM便 ヤマト運輸 1,542,166 100.4 29.2
ポストウェイメール便 ポストウェイ 94,904 106.8 1.8
中越メール便 中越運送 45,555 93.0 0.9
飛脚メール便 佐川急便 40,889 87.6 0.8
カンガルーメール便 西濃運輸 1,539 95.8 0.03
フクツーメール便 福山通運 1,429 93.8 0.03
その他(3便) - 265 67.8 0.01
合計(10便) 5,289,598 100.5 100.0
(国土交通省、平成28年度 宅配便取扱実績について