日本政府観光局(JNTO)による2014年通年の訪日外客数推計値。
2015年1月20日、日本政府観光局(JNTO)は2014年通年の訪日外客数推計値を発表した。 それによると2014年通年(1月~12月合計)の訪日外客数(推計値)は、前年比29.4%増の約1,341万人だった。
中国、韓国、台湾からの訪日外客数はそれぞれ200万人を超えており、台湾は300万人に迫る勢い。 毎年この3カ国からの訪日が多く、トップ3を占める。 前年比の伸び率では、中国が83.3%増と大きく伸び、フィリピン70.0%増、ベトナム47.2%増、タイ45.0%増、マレーシア41.3%増と東アジアで伸びている。
前回訪日外客数(2010年)について書いたとき、訪日外客数は約860万人で、まだ1,000万人を超えていなかった。 また、当時訪日外客数が200万人を超えるのは韓国のみだったが、2014年は台湾と中国も200万人を超えている。
JNTOは訪日外客数の増加について「ビザの大幅緩和や消費税免税制度拡充のほか、アジア地域の経済成長に伴う海外旅行需要の拡大、円安進行による訪日旅行の割安感の浸透などが、2014 年の訪日外客数の拡大に寄与した。」と分析している。
下表は主な国の訪日外客数(JNTO推計値)で、確定値ではない。
訪日外客とは、国籍に基づく法務省集計による外国人正規入国者から、日本を主たる居住国とする永住者等の外国人を除き、これに外国人一時上陸客等を加えた入国外国人旅行者のことである。 駐在員やその家族、留学生等の入国者・再入国者は訪日外客に含まれる。 なお、本訪日外客数には乗員上陸数は含まれない。
国・地域 | 2014年 (1月~12月) |
2013年 (1月~12月) |
前年比 伸率(%) |
台湾 | 2,829,800 | 2,210,821 | 28.0 |
韓国 | 2,755,300 | 2,456,165 | 12.2 |
中国 | 2,409,200 | 1,314,437 | 83.3 |
香港 | 925,900 | 745,881 | 24.1 |
アメリカ | 891,600 | 799,280 | 11.6 |
タイ | 657,600 | 453,642 | 45.0 |
オーストラリア | 302,700 | 244,569 | 23.8 |
マレーシア | 249,500 | 176,521 | 41.3 |
シンガポール | 227,900 | 189,280 | 20.4 |
イギリス | 220,100 | 191,798 | 14.8 |
フィリピン | 184,200 | 108,351 | 70.0 |
カナダ | 182,900 | 152,766 | 19.7 |
フランス | 178,600 | 154,892 | 15.3 |
インドネシア | 158,700 | 136,797 | 16.0 |
ドイツ | 140,200 | 121,776 | 15.1 |
ベトナム | 124,300 | 84,469 | 47.2 |
インド | 87,900 | 75,095 | 17.1 |
ロシア | 64,100 | 60,502 | 5.9 |
その他 | 823,100 | 686,862 | 19.8 |
総数 | 13,413,600 | 10,363,904 | 29.4 |