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レンタルサーバーの比較・総評

更新:

ウェブサイトやブログを運営するにはウェブサーバーが必要となる。 特殊な設定が必要だったり、こだわりがない限り、自分で用意するよりレンタルサーバーを使う方が楽で良い。 昨今のレンタルサーバーのスペックはかなり高い。

昔の個人ホームページ時代は、基本的にHTMLやPHPでコーディングする必要があったが、現在はWordPressの簡単インストール機能で誰でも簡単にブログが公開できる時代になっている。

レンタルサーバーを提供している会社は数多く存在する。 私が今までに借りたことがあるレンタルサーバーは以下のとおり。

  • さくらのレンタルサーバー(さくらインターネット)
  • コアサーバー(GMOデジロック)
  • エックスサーバー
  • シンレンタルサーバー(シンクラウド)
  • ロリポップ!(GMOペパボ)
  • ConoHa Wing(GMO)

レンタルサーバーを選ぶときのポイントとしては、価格、性能、機能、安定性、使い易さ、サポート体制などがある。

各社WordPressの表示速度などをアピールしているが、最速時は確かに速いのかもしれない。 最速時のスピードは、基本的にサーバーのスペックが良い方が速い。 また、速度を計測する場所が対象のサーバーから物理的に近い方がやや速い。 物理的な距離の違いはpingの応答速度を見ると分かる。

最速時が速くても、負荷が高い状態が多ければ良くない。 個人的には24時間いつでもそれなりに快適に表示できる方が重要だと考えている。

総評

私は10年以上さくらのレンタルサーバを使っていたが、2017年からエックスサーバーとコアサーバーを使い始めた。 他社が新しいサーバーや新機能を導入する中、さくらは遅れを取っていたのがその理由。

ただ、2023年頃からどのレンタルサーバーもやや重いと感じるようになってきた。 各サービスのメンテナンス・障害情報を見るとDDoS攻撃を受けているサーバーもあるようだ。

2024年からいろいろなレンタルサーバーを試してみたが、どれもやや重い印象。 しばらくロードアベレージを記録して観察していたが、ロードアベレージの高低に関わらず重いことがある。 どうも共用している回線(ネットワーク)が混んでいるのではないかと思われる。 サーバーのレスポンスが悪いとサイトのPV(ページビュー)に影響することもある。

いろいろ試した結果、結局さくらのレンタルサーバをメインで使用している。

どのレンタルサーバーも複数台あり、共用している人たちによって当たりハズレがあり、人によって印象は異なるかもしれない。 あくまで私が使用したサーバーについての評価である。

さくらのレンタルサーバ

私が昔から使用している老舗のレンタルサーバー。 他社と比較して際立った特徴はないが、安心感という点では無難な選択肢。 私は主にスタンダードプランを使用している。 2024年にはビジネスプランも使用。 今までに何台も借りており、重いと感じたら新たに借りて古い方を解約している。 2024年現在、サイトや使い道ごとに分けて5台ほど使用している。

さくらはサーバーの台数が多く、関東や関西など複数のデータセンターがあるようで、契約時に自動的にどこかのリージョンに割り当てられる。 当たりハズレはあるが、余程ハズレを引かない限り、それなりのレスポンス速度という印象。

他社はレスポンスが速いときは速いが、突然やたら負荷が高くなることもあり、最近そういう事が多くなってきた。 さくらが良いというよりは、他社より状態がマシと言った方が正しいかもしれない。 ただ、最近さくらのレンタルサーバもやや負荷が高め。

レンタルサーバーは他人と共用しているので多くの人が同居していれば、それだけ多くのサイトの影響を受ける。

ドメインごとにPHPのバージョンが選択できないことが不満。 他社ではたいてい可能。 今後の改善に期待。

エックスサーバー

エックスサーバーはブロガーやアフィリエイターなどに人気があるようでユーザー数が多い。 他社と比較して新しいハードウェアや新機能の追加に積極性を感じる。

私は2017年からスタンダードプランを使っていたが、2023年くらいからサーバーがやや重いと感じるようになった。 エックスサーバーは定期的に新サーバーを投入しており、古いサーバーは基本的にそのままで、簡単移行機能で新サーバーへ移行できるようになっている。 サーバー番号はsv3001などsvの後に数字があり、基本的に数字が大きいほど後に追加された新しいサーバーとなっている。 2024年、sv15000番台が追加され、さらにsv16000番台も追加された。

sv15000番台、sv16000番台など試しに新サーバーをいくつか借りてみたが、かなり負荷が高くレスポンスが悪いことが多かった。 多くの人が新サーバーに期待して集まってきたせいかもしれない。 借りた直後は共用している人がまだ少ないこともあり負荷は低めだが、数か月経つと人が増えて負荷が高くなっていく。 それなりにPVがあるサイトの所有者が集まると思われるので混みやすいかもしれない。

また、エックスサーバーは比較的メンテナンスが多いのがやや不満。 サーバーの連続稼働時間がわりと短い。

シンレンタルサーバーも使ってみたが、基本的にエックスサーバーと同じなので感想も同じ。 現在使用していてサイトの調子が良くないと感じた場合は、サーバーの負荷を確認してみた方が良いかもしれない。 ただ、他社のレンタルサーバーが快適かというと、そうとも限らず、当たりハズレもあり、判断が難しい。

もしかすると一番おすすめなのがエックスサーバーの旧サーバー。 新サーバーが登場しても移行せずに旧サーバーに居残った方が快適かもしれない。 新サーバーが追加された後、旧サーバーには新規の人は入って来なくなり、人が出ていくだけになると思われる。 私も移行せずに使用している旧サーバーがあるが、新サーバーより快適な印象。 ただ、問題は旧サーバーは新規で契約できないこと。 したがって旧サーバーを使うには新サーバーを契約し、新番号のサーバーが登場するまでキープしなければいけない。 世代ごとにキープしておいて空いてきたと思ったら使い始める。 ただ、問題はキープするのにお金がかかる。

コアサーバー

コアサーバーはエックスサーバーを意識しているのか、わりと積極的に新しいハードウェアを投入している。

V1プランは共用している人数が多いのか、高負荷になることが多い。 レスポンスが良いときと悪いときの差が激しい。

V2プランはLiteSpeedを使用しており、速いことは速いが、妙に遅いこともあり、よく分からない。 上述のように回線(ネットワーク)なども影響しているのかもしれない。

V1、V2ともにコントロールパネルの動作がやや重い。

何度か何台か使ってみたが、現状エックスサーバーの方がマシという印象。 ただ、エックスサーバーのハズレよりはマシかもしれない。

ロリポップ!

さくらと並ぶ老舗で安価なレンタルサーバー。 一度使ってみたが、Linuxのシステム関連コマンドが使用できないようになっているので使うのをやめてしまった。 個人的にはサーバーの状態が把握できないと使いにくい。

ConoHa Wing

お試し期間がないことと、コントロールパネルが重いことなどが不満。

ConoHaもレスポンスが良いときと悪いときの差を感じる。 速いときは速い。


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