ここ何年か、Googleアナリティクスや、その他アクセス解析などに ntp.msn.com という参照元(リファラー、referrer)をよく目にするようになった。
ユーザーエージェントを見るとEdgeとなっているので、Edgeからサイトへアクセスすると ntp.msn.com というリファラーになると予想し、いくつか試した。
まず、Edgeで自分のサイトをブックマークし、そこからアクセス。 これは他のブラウザと同じくリファラーは空(から)となった。
次にEdgeの新しいタブを開くと検索ボックスがあり、その下に「+」ボタンがある。 「+」をクリックするとサイト(ページ)へのショートカットが作成できる。 ここに自分のサイトを追加してアクセスしてみたが、同じくリファラーは空だった。
このとき結局正体が分からなかったが、後日再度試して ntp.msn.com というリファラーを得ることができた。 実は惜しいところまで来ていた。 ntp.msn.com というリファラーを残す手順は以下のとおり。
この状態でサイトのショートカットをクリックすると新しいタブが開き、そのサイトが表示される。
私は自作のアクセス解析を使用しており、リファラーが ntp.msn.com になることが確認できた。 「新しいタブで開く」という項目をオンにするのがポイント。 これがオフだと新しいタブが開かず、そのタブ内にサイトが表示され、上述のようにリファラーは空となる。 また、オフでもショートカットを右クリックして「リンクを新しいタブで開く」、またはマウスホイールでクリックして開けばリファラーが ntp.msn.com になるかと思ったが空のままだった。
また、「新しいタブで開く」がオンの状態でブックマークからサイトにアクセスしても新しいタブが開かないので、リファラーは ntp.msn.com にならず空となる。
要するにユーザーが自分のサイトやページをショートカットに追加してくれていて、そこからアクセスしていると予想される。 もしかすると他にも方法があるかもしれないが、私が確認できたのはこの方法だけ。
設定にて「フィードの表示」をオンにするとmsnのニュースが表示されるが、個人サイトがこういったところに表示される可能性は低いので、おそらくニュースは関係ない。
また、インターネット界隈でNTPというとコンピュータの時刻同期に使う Network Time Protocol を連想するが、msn.com の ntp は新しいタブなので New Tab Page の略だと思われる。