Blueskyのプロフィール欄に稀に「無効なハンドル」、英語の場合「Invalid handle」と表示される場合がある。
ここでは、なぜ「無効なハンドル」と表示されるのかというBlueskyの仕組みについて書く。 ただし、推測。
まず、独自ドメインの話。
Blueskyはハンドル名に example.com など自分が所有しているドメインを設定することができる。 私も試しに独自ドメインを設定してみた。 その際、独自ドメインをDNSレコードまたは atproto-did ファイルによる認証を行う。 認証完了後、ハンドル名が独自ドメインになる。
ただ、認証完了後、それらの設定を削除してみたら、しばらくして「無効なハンドル」と表示された。 どうもBlueskyのシステムが自動で定期的にDNSレコードまたは atproto-did ファイルをチェックしているようである。 再度同じ設定を行い、Blueskyの「⚙️設定」→「@ハンドルを変更」から再度認証したら「無効なハンドル」の表示が消えた。
次に独自ドメインを使っていない場合。 要するにフルハンドルがデフォルトの example.bsky.social という形式の場合。
「無効なハンドル」は独自ドメインを使っていなくても表示される。
上述の独自ドメインの例から推察すると、デフォルトのハンドルも自動で定期的にDNS等のチェックを行っていると思われる。 チェックの際、正しく情報が得られなかった場合に「無効なハンドル」となる。 原因としては、サーバー、ネットワーク、DNS、その他システムなどの不具合等が考えられる。 不具合がなくても過負荷によりレスポンスが得られなかった可能性もある。
Blueskyのアプリケーションのドメイン(URL)は https://bsky.app/ だが、それとは別に https://bsky.social/ というドメインもあり、Blueskyが公式にサービスの説明をするために使用している。
最初に独自ドメインの話をしたが、独自ドメインを持っている人は、そのサブドメインもハンドルに設定できる。 example.com というドメインの場合、test.example.com というサブドメインも設定できる。
で、example.bsky.social というハンドルの場合、bsky.social というドメインのサブドメインを使用しているような状態だと思われる。
試しに https://example.bsky.social というサブドメイン形式のURLにアクセスすると、Blueskyのプロフィールトップページ https://bsky.app/profile/example.bsky.social へリダイレクトされる。 example の部分を自分のハンドル名に変えて試してみると良い。 これは本記事作成時点の仕様で、今後変更される可能性もある。
要するに .bsky.social が付くハンドルは、bsky.social のサブドメインを使わせてもらっているということ。 したがって、独自ドメインと同様にDNSのチェックのようなものが自動で定期的に行われていると思われる。 そのチェックに失敗すると、そのたびに「無効なハンドル」が表示される可能性がある。
Blueskyのシステムは、各ユーザーのハンドルを自動で定期的にチェックしていると思われるので、基本的に放置していれば次回のチェック時に「無効なハンドル」の表示は消える。
何か投稿するなどアクションを起こすと表示が消えるという噂があるが、おそらく関係ない。
表示を早く消したい場合は、Blueskyの「⚙️設定」→「@ハンドルを変更」で、現在使用しているハンドル名と同じハンドル名を入力した後「保存」する。 これで手動で強制的にハンドルの再チェックが行われるようである。