着メロ作成方法、MMF・MLDファイルコンバータの使い方

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昔の携帯電話用着信メロディデータの作り方、ヤマハのツールの使い方。

着メロ作成方法、MMF・MLDファイル作成

着メロを作るツールはいろいろあるが、ここではヤマハのツールを使う。 スマホに移行した後でも昔懐かしい着信メロディを楽しみたい人向け。

携帯電話に使われている音源は、主にヤマハのFM音源と、某社のPCM音源などがある。
ヤマハの音源は多くの携帯電話に採用されており、ドコモはN系、auとソフトバンクはほぼすべてに搭載されている。
ヤマハの音源で再生するためのデータはSMAFと言う。
着メロの仕様 に書いたが、ドコモの着メロはMFi(拡張子.mld)、auとソフトバンクはSMAF(拡張子.mmf)となっている。


ツールをダウンロード

ヤマハのSMAFサイトからツールをダウンロードする。 ※ただし、SMAFのサイトは閉鎖されました。

  • SMAF,SMF-Multi オーサリングツール (ATS-MA7-SMAF) Ver.1.6.2
    SMAF/MA-7 ファイル(.mmf)用ツール。
    同時発音数は最大67音。
  • SMAF オーサリングツール (ATS-MA5-SMAF) Ver.1.4.0
    SMAF/MA-3, 5 ファイル(.mmf)用ツール。
    同時発音数は最大64音。
  • SMAF オーサリングツール (ATS-MA2-SMAF) Ver.1.3.2
    SMAF/MA-2 ファイル(.mmf)用ツール。
    同時発音数は最大16音。
  • SMAF サウンドデコレータ (SSD)
    SMF(.mid)を SMAF/MA-2, 3, 5 ファイル(.mmf)に変換するツール。
    音色を簡単に変更してコンバートできるツール。
  • モバイルコンテンツプレーヤ (MCP-MA7) Ver.1.6.2
    SMAF(.mmf)、フォトミキサー(.m3f/.mqf)、SMF(.mid)、MFi(.mld)を再生できるプレーヤー。
  • SMAF to .mld コンバータ(SCP-MA-N) Ver.2.1.0
    SMAF/MA-2,3,5,7ファイル(.mmf)をNEC携帯電話用の.mldファイルに変換するツール。


オーサリングツール

オーサリングツールを使ってMIDIファイル(.mid)をSMAF(.mmf)形式に変換できる。
MA-2やMA-3など音源の種類ごとにオーサリングツールがあるので、携帯電話に合わせて必要なオーサリングツールを使う。
基本的に互換性があるので、MA-5であれば下位のMA-3用のデータを再生できる。
MIDIファイルは、MIDIファイルを作成できるソフトで予め作成しておく。
ヤマハのツールでは、MIDIファイルはSMF(Standard MIDI File)と書かれている。

  • SMAF,SMF-Multi オーサリングツール (ATS-MA7-SMAF) Ver.1.6.2
    ダウンロードしたファイルを解凍後、Installerフォルダにあるsetup.exeでインストールする。
    インストール後、ATS-MA7-SMAFを起動。
    その際、Format TypeでSMAFを選ぶ。
    ウィンドウにMIDIファイルをドロップするか、メニューの「File」→「Import」→「Import SMF」でMIDIファイルを開く。
    「File」→「Export」→「Export SMAF」でSMAF形式のデータとして保存できる。
    「Window」→「Library」の「Information」で曲のタイトルなどを設定できる。
    「Option」→「Preference」のCopy StatusでSave(保存可)などを設定できる。
  • SMAF オーサリングツール (ATS-MA5-SMAF) Ver.1.4.0
    ダウンロードしたファイルを解凍後、Installerフォルダにあるsetup.exeでインストールする。
    インストール後、ATS-MA5-SMAFを起動。
    ウィンドウにMIDIファイルをドロップするか、メニューの「File」→「Import From SMF」でMIDIファイルを開く。
    「File」→「Save As」でSMAF形式のデータとして保存できる。
    「Window」→「Edit Information」で曲のタイトルなどを設定できる。
    Copy StatusでSave(保存可)などを設定できる。
  • SMAF オーサリングツール (ATS-MA2-SMAF) Ver.1.3.2
    ダウンロードしたファイルを解凍後、ATS-MA2フォルダにあるsetup.exeでインストールする。
    インストール後、ATS-MA2-SMAFを起動。
    ウィンドウにMIDIファイルをドロップするか、メニューの「File」→「SMF Open」でMIDIファイルを開く。
    「File」→「SMAF Save As」でSMAF形式のデータとして保存できる。
    ウィンドウ上の「Information」ボタンから曲のタイトルなどを設定できる。


SMAF サウンドデコレータ (SSD)

上記オーサリングツールと同様、このツールでもSMAFファイルを作成できる。
ダウンロードしたファイルを解凍後、Installerフォルダにあるsetup.exeでインストールする。
インストール後、SMAF Sound Decoratorを起動。
ウィンドウにMIDIファイルをドロップしてMIDIファイルを開く。
惑星のアイコンをクリックし、VOICE-SETを選ぶ(基本はSTANDART)。
「File」→「Save As」でSMAF形式のデータとして保存できる。
オーサリングツールと同様、ウィンドウ上のボタンからCopy StatusやInformationを設定できる。


モバイルコンテンツプレーヤ (MCP-MA7) Ver.1.6.2

これは再生専用のツール。
上記オーサリングツールやサウンドデコレータでもMIDIやSMAFを再生できるので、インストールしなくても良い。
また、SMAF,SMF-Multi オーサリングツール (ATS-MA7-SMAF) Ver.1.6.2 をインストールすると、このプレーヤーもインストールされる。


SMAF to .mld コンバータ(SCP-MA-N) Ver.2.1.0

SMAFファイルをドコモのMFi(.mld)形式に変換するツール。
主にヤマハの音源を積んでいるNECの携帯電話向けだが、変換したデータはNEC以外の機種でも一応再生できる。
ダウンロードしたファイルを解凍後、BinフォルダにあるSCP.exeで起動。
ウィンドウにSMAFファイルをドロップするか、メニューの「File」→「Open」でSMAFファイルを開く。
SMAFファイルを開くと同時に同じフォルダにOutputフォルダができ、さらに音源ごとにフォルダが作成され、フォルダ内にMFiファイルが作成される。
例えばMA5形式で作成したSMAFファイルは、MA5のフォルダ内にMFiファイルが作成される。

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