着うたの仕様・容量 - 着うたのダウンロード方法
更新:
ドコモ、au、ソフトバンクの着うたの仕様・容量、ダウンロード方法。
着うた
- 着うた、着うたフルは、MPEG形式のデータフォーマットです。
以下、各社の仕様です。
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ドコモ
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au
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ソフトバンク
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形式 |
MP4 3GPP(拡張子.3gp)
ドコモの着うたは、iモーションのカテゴリの1つです。
着信時にiモーションを動かすことを着モーションと呼びます。
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AMC(拡張子.amc)、3GPP2(拡張子.3g2)
auの着うたは、EZムービーのカテゴリの1つです。
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MP4 3GPP(拡張子.3gp)
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対応機種 |
700、900シリーズ以降。
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A1301S、C5001T以降はamc。A1402S、A5505SA、W11以降は3g2。
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V70x、V80x、V90xなど3G携帯以降。
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ファイルサイズ |
900シリーズは300K。
700、701、901、902シリーズは500K。
メール添付は901以降は500K、それ以前は100K。
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着うた容量(AMC)
ダウンロード再生は、最大512K(Wシリーズ以降)、最大240K(Aシリーズ)
ショートストリーミング再生は、最大140K
Eメール添付は、最大150kbytes(Wシリーズ以降)、最大100k(Aシリーズ)
着うた容量(3GPP2)
ダウンロード再生は、最大1.5M(Wシリーズ以降)、最大240K(Aシリーズ)
ショートストリーミング再生は、最大140K
Eメール添付は、最大150kbytes(Wシリーズ以降)、最大100k(Aシリーズ)
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ブラウザバージョンが5.0(Jフォン、Vodafone時代まで)が200K。
ブラウザバージョン1.0(ソフトバンク以降)が300K。
携帯電話ごとに異なる。
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備考 |
音声スペック
F900i、F900iC、F900iT、P900iV、901・902・700・701シリーズは、320kbps/48.0kHz/ステレオ。
ただし、N901、700、701は、160kbps/48.0kHz/ステレオ。
N900i、N900iS、P900i、SH900i、D900iは、80kbps/16kHz/モノラル。
注釈
F900は、22.5、32KHzはOK。24KHzは再生できない。
SH901は、22.5、24KHzは再生できない。
Pシリーズは、音声だけの3gpはエクスポートできない。画像付きだとエクスポートできる。
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音声スペック
EZfactory
を参照。
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- auとソフトバンクでは、着メロ用のデータ形式のSMAFファイル(拡張子.mmf)に音声を入れて、着うたっぽいファイルができますが、着うたではありません。
着うた非対応機種でもSMAFに音声を入れれば、着うたのような音を鳴らすことができます。
- 最適なビットレート、サンプリングレートは、機種により異なります。
また、スペック範囲内のレートでも、一部のレートにおいて再生できない機種もあります。
着うたのダウンロード方法
- 詳細な情報は、各キャリア公式サイトを参照してください。
またサーバによっては、Content-typeの設定が必要です。
- ドコモ
着うたファイルにリンクを張るだけでダウンロードできます。
- リンクを張る場合
<a href="sample.3gp">着うた</a>
- プログラムでデータを出力する場合
プログラムは自分で用意します。
<a href="download.cgi?id=cylas">着うた</a>
- 再生回数の制限を行う場合
<object declare id="test.declaration" data="sample.3gp" type="video/3gpp">
<param name="count" value="3" valuetype="data">
</object>
<a href="#test.declaration">着うた</a>
OBJECTタグ
id:任意の識別子(Aタグのhrefと一致)
data:データのURL
type:コンテントタイプ
PARAMタグ
name:count(再生制限の場合)
value:再生回数。上限値15回。
valuetype:data(固定)
Aタグ
href:OBJECTのIDを指定
- 再生期限の制限を行う場合
<object declare id="test.declaration" data="sample.3gp" type="video/3gpp">
<param name="period" value="2006/12/24/15/00" valuetype="data">
<a href="#test.declaration">着うた</a>
PARAMタグ
name:period(再生期限付き)
value:再生期限日時。yyyy/mm/dd/hh/mm形式。
valuetype:data(固定)
- 再生期間の制限を行う場合
<object declare id="test.declaration" data="sample.3gp" type="video/3gpp">
<param name="span" value="31" valuetype="data">
<param name="start" value="2006/11/30/15/00" valuetype="data">
<a href="#test.declaration">着うた</a>
PARAMタグ1
name:span(再生期間制限の期間)
value:再生可能日数。1日単位で上限値は999日。
valuetype:data(固定)
PARAMタグ2
name:start(再生期間制限の開始日)
value:再生開始日。yyyy/mm/dd/hh/mm形式。
valuetype:data(固定)
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au
- OBJECTタグ
<object data="ファイル名" type="application/x-mpeg" copyright="no" standby="リンクの文字">
<param name="disposition" value="devdl1bq" valuetype="data" />
<param name="size" value="ファイルサイズ" valuetype="data" />
<param name="title" value="タイトル" valuetype="data" />
</object>
data:データのURL。
type:MP4のタイプ。AMCは「application/x-mpeg」、
3GPP2映像は「video/3gpp2」、3GPP2音声は「audio/3gpp2」。
copyright:ダウンロード再生の場合はno。ショートストリーミング再生の場合はyes。
standby:ダウンロード時にページに表示される文字。
value(disposition):データのデータタイプ。
value(size):データのファイルサイズ。
value(title):データのタイトル。
- ソフトバンク
着うたファイルにリンクを張るだけでダウンロードできます。
- Aタグ
<a href="sample.3gp">着うた</a>
着うたの作り方(動画・ムービーなどもほぼ同じ)
- 公式サイトに作り方が記載してありますので参考にして下さい。
ドコモ
au
- 音声ファイルを用意
まず、着うたにしたいWAVEファイル(拡張子.wav)やMP3(拡張子.mp3)ファイルを用意します。
CDなどから音を取り出す場合は、フリーソフトなどを利用して、WAVEやMP3形式のファイルにします。
外部から音を録音したい場合は、パソコンのLine入力などを利用してパソコンに録音し、WAVEファイルを作ります。
録音関連のソフトは、ベクターなどにあります。
用意したデータの尺が長い(曲が長い)場合、
SoundEngine Free
などでWAVEファイルを編集し、必要な部分だけを切り取ります。
WAVEファイル編集関連のソフトはベクターなどにあります。
- 着うたファイルに変換
WAVEファイル、またはMP3ファイルの準備ができたら、着うた形式のファイル(3GPP、3GPP2)に変換できるソフトでデータを変換します。
変換ソフトには、
QuickTime Pro(有料。無料版では変換できない。)や
携帯動画変換君(フリー)があります。
QuickTime Proの場合は、上記キャリア公式サイトを参考にして下さい。
QuickTimeメニューの[ムービー]→[ムービーのプロパティを表示]の注釈の設定で文字を入れると、着うたで曲のタイトルを表示できるようですが、
QuickTime起動後毎回、言語設定を日本語にしないと、日本語が正しく表示されないようです。
携帯動画変換君の場合は、まずSetup.exeを起動し、変換君のサイトを参考にして自分の機種に最適な設定を選びます。
その後、3GP_Converter.exeを起動し、データを起動したウィンドウにドロップすれば、データが変換されます。
WAVEやMP3などいくつかの種類のデータを変換できます。
- 音質
曲が長い程、またビットレート、サンプリングレートを上げる程、データのサイズは大きくなります。
ビットレート、サンプリングレートは、高いほど音質が良くなります。
ただし、当然ですが元のデータのレートが低い場合、変換ソフトで高いレートに設定しても音は綺麗になりません。
高音質のデータを作るには、高音質の元データを用意し、それを高いレートで変換します。
同じレートなら、モノラルよりステレオの方がデータのサイズが大きくなります。
音の種類により最低限必要なレートが違い、最適なレートでないと、音が消えたり雑音が入ったりします。
音が割れる場合は、元のデータの音量を下げてからデータを作り直します。
ファミコン程度の音なら32kbps/16kHzで十分です。
- 再生
完成したデータを再生するだけなら、データをminiSDやmicroSDカードに入れ、SDカードから携帯電話にインポートすれば再生できます。
ダウンロード用のページを作ってダウンロードするか、着うたをメールに添付して自分の携帯電話に送っても構いませんがパケット代がかかります。
- 着信音への設定
ドコモの場合、着うたを電話やメールの着信音に設定するには、サイトからダウンロードするか、メールで受信する必要があります。
SDカードからインポートしたデータは、着信音に設定できません。
さらに、着信音に設定できる形式にデータを変換する必要があります。
「着もと」というソフトがあり、そのソフトで着信設定可能なデータに変換できます。
着もとのTyakumoto.exeを起動して、起動したウィンドウにデータをドロップします。
一覧からデータを選択し「着もと化」というボタンを押すと、着信音に設定可能なデータになります。
着もとの[メニュー]→「エクスポート可」をチェックすると、ダウンロード後、SDカードへの転送ができます。
ただし、SDカードにエクスポートして再度携帯電話にデータを戻すと、着信音に設定できなくなります。
- ダウンロードやメール添付は、パケット代がかかるので、まず完成したデータが再生できるかどうか、SDカード経由でデータを再生した方が良いです。
- SDカードに入れてからデータを再生する場合は、データサイズが大容量(ダウンロード可能サイズ以上)でも再生可能。
ただし、機種により異なります。
- 着うたをAAC形式で他の携帯にメール転送した場合、AMR形式に変換される場合があります。
パソコンや他のキャリアからのメール添付は、データが80kbps/16KHz以下または44.100kHz以上でないと、受信できない場合があります。
- ダウンロードしたデータをSDカードにエクスポートできるかどうかは、データの属性次第です。
転送(エクスポート)不可のデータの場合、SDカードに保存できません。
着信音に設定可能なデータにする方法(ドコモの場合)
- ドコモの場合、以下のようにデータの一部を変更しないと、着うたを電話やメールの着信音に設定できません。
- 着うたのデータをバイナリエディタで開きます。
バイナリエディタはベクターにあります。
- バイナリエディタで着うたファイルを開くとデータの先頭の方にdcmd(64 63 6D 64)という部分があります。
dcmdがない場合は、3GPPや3GPP2のデータになっていない可能性があるので、きちんと3GPPや3GPP2のデータに変換して下さい。
- dcmdの部分から16進数で「64 63 6D 64 00 00」と書いてあります。
場合によっては「00 00」の部分が別の数値になっているかもしれません。
この「64 63 6D 64」の後の部分を書き換えることにより、データの属性が変化します。
- 「64 63 6D 64 xx xx」の「xx xx」部分の種類
- ダウンロード後、着信音に設定可能にする場合
動画なしの場合、データのファイルサイズの下1桁が偶数なら[00 0B]、下1桁が奇数なら[00 0F]に変更。
動画ありの場合、データのファイルサイズの下1桁が偶数なら[00 09]、下1桁が奇数なら[00 0D]に変更。
- ダウンロード後、着信音に設定可能で、且つSDカードへの転送(エクスポート)も可能にする場合
動画なしの場合、データのファイルサイズの下1桁が偶数なら[00 0A]、下1桁が奇数なら[00 0E]に変更。
動画ありの場合、データのファイルサイズの下1桁が偶数なら[00 08]、下1桁が奇数なら[00 0C]に変更。
- 「着もと」で行っている動作も同じです。
公式に発表された方法ではないので、場合によっては上記設定で動作しない場合があります。
数値をいろいろ変化させて試して下さい。
SDカード(microSD or miniSD)から携帯電話にデータをインポートする(ドコモの場合)
- パソコンからSDカードにデータを入れるには、SDカードを読み込める機械(リーダー)が必要です。
パソコンによっては、最初からSDカードスロットがある場合もあります。
SDカードスロットがない場合は、カードリーダーを買います。
SDカードにはいくつか種類があり、通常のSDカード、miniSD、microSDなどがあります。
最近の携帯電話はmicroSDが多いです。
- SDカードの中身の構造が分からない場合は、まず携帯電話で適当に動画を撮影して保存します。
さらにその撮った動画をSDカードに転送(エクスポート)します。
これでSDカードにフォルダができます。
- SDカードをパソコンで読み込むと[SD_VIDEO]→[PRL001]フォルダに、撮影した動画データがあります。
ここに自分で作ったデータをMOLxxx.3GPというファイル名で保存します。
xxxは数字の連番で、MOL001.3GP、MOL002.3GP、・・・のようにファイル名を付けます。
SHシリーズの場合は、[PRIVATE]→[SHARP]→[VOICE]にiモーションファイルがあります。
ファイル名の形式は、VOICExxx.3GPとなっています。
VOICE001.3GP、VOICE002.3GP、・・・のようにファイル名を付けます。
- SDカードを携帯電話に差し込み、携帯電話のメニューからSDカードのiモーションフォルダを開くと、自分で作ったデータを再生することができます。