Windows TELNET、SMTPコマンド・POPコマンド、POP before SMTP サンプル

更新:

Windows TELNET、SMTPコマンド・POPコマンド、POP before SMTPのサンプル。
対象 : Windows 10/8.1/7/Vista/XP

telnetでサーバに接続

  • Windows 7~10 はデフォルトでは telnet が使えない状態になっている。
    telnet を使うには、[コントロールパネル]→[プログラム]→[プログラムと機能]で、左側のメニューにある「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択。
    その後「telnet クライアント」にチェックを入れ有効化する。
  • telnetでサーバに接続する。
    telnet www.example.com
    
  • telnetでサイト(ウェブサーバ)にHTTP(ポート番号80)で接続する。
    GETやPOST以降は、入力しても見えないけど実際は入力されている。
    telnet www.example.com 80
    GET /index.html HTTP/1.0
    Host: example.com
    User-Agent: MSIE
    
    入力後Enterキーを2回押す。
    User-Agent などのヘッダ情報の入力は任意。


telnetでSMTPサーバ、POPサーバにアクセス

  1. SMTPコマンド
    メールサーバにポート番号25番(SMTPのポート番号)で接続する。
    telnet mail.sampleserver.jp 25
    
    1. HELO:
      SMTPサーバに接続
    2. MAIL FROM:
      自分のメールアドレスを入力
    3. RCPT TO:
      相手のメールアドレスを入力
    4. DATA
      ここから後は、メールヘッダと本文の入力を行う。
      各項目は省略可能。
      1. From:
        自分のメールアドレスを入力
      2. To:
        相手のメールアドレスを入力
      3. Subject:
        メールの件名を入力
      4. X-Mailer:
        メーラの名前を入力
    5. 本文(BODY)
      ヘッダの名前を書かずに文字を書き始めると本文になる。
    6. .(ピリオド)
      メールの終端は、ピリオドだけの行を書く。
  2. POPコマンド
    メールサーバにポート番号110番(POPのポート番号)で接続する。
    telnet mail.sampleserver.jp 110
    
    1. USER
      ユーザ名(ユーザID)を入力
    2. PASS
      パスワードを入力
  3. 注意
    1. ヘッダ情報は偽装できる。
    2. メールサーバへ接続できれば、MAIL FROMは存在するアドレスならどのアドレスでも使えてしまう。
      ただし、それができるのは、ウェブメールや一部のドメインのメールサーバのみ。
      通常プロバイダのメールサーバは、通信中のIPが自分のプロバイダのものでないと、MAIL FROMで他のドメインのメールアドレスを入力してもエラーになる。
      ただし、POP before SMTPで接続すると他のプロバイダからの接続でもメールを送ることができる。
    3. relay(リレー)を許可してないサーバの場合は、RCPT TO:でアクセス中のSMTPサーバ以外のサーバを指定するとエラーになる場合がある。
    4. SMTPでは、IDやパスワードの認証などが行われない。
      POPでは認証を行う。
    5. 偽装メール(送信者の偽装による、なりすましメール)などで使われるので、悪用しないように注意。
      偽装しても、自分が使用中のIPアドレスがReceived:ヘッダに記録されるので、プロバイダなどに問い合わせれば身元が分かる。
      別のコンピュータに侵入して、そのコンピュータが使用しているネットワークから通信すると、身元は分かりにくい。
  4. SMTPのサンプル
    茶色い文字が自分が入力する部分。
    telnet mail.exampleserver.jp 25
    220 mail.exampleserver.jp ESMTP
    HELO mail.exampleserver.jp
    250 mail.exampleserver.jp
    MAIL FROM: メールアドレス@exampleserver.jp
    250 ok
    RCPT TO: メールアドレス@example.com
    250 ok
    DATA
    354 go ahead
    From: メールアドレス@exampleserver.jp
    To: メールアドレス@example.com
    Subject: test
    X-Mailer: TEST MAILER
    test mail
    .
    250 ok
    QUIT
    221 mail.exampleserver.jp
    
  5. POPのサンプル
    POP before SMTPが必要な場合は、まずPOPで接続してQUITしてから、続いて上記SMTPコマンドを打ち込む。
    telnet mail.exampleserver.jp 110
    OK POP Gateway starting.
    USER testtest
    OK Password required for testtest.
    PASS abcdefg
    OK
    QUIT
    OK POP Gateway signing off.
    

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