Windowsの環境変数、パス(PATH)の設定方法

更新:

Windowsの環境変数、パス(PATH)の設定方法。
対象 : Windows 10/8.1/7/Vista/XP/2000/98/95

環境変数、パスの設定

コマンドプロンプト(DOS)でPHP、Perl、Javaなどを利用する場合、あらかじめパスを通しておくと使いやすい。
また、Ghostscript などでパスの設定が必要な場合がある。
ただし、インストーラを使ってインストールした場合、自動的に環境変数の設定をしてくれる場合がある。


Windows 10

新しい Windows 10 では環境変数を設定するUIが少し変わり、複数のPathをつなげて書く必要がなくなり、個別に追加、編集できるようになった。
環境変数は「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」があり、基本的に「ユーザー環境変数」に設定すれば良いく、ここでは「ユーザー環境変数」に設定する手順を書く。

  1. [コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[システム]と進み、画面左にある[システムの詳細設定]をクリックする。
    その後、表示されたウィンドウの[環境変数]ボタンをクリック。
  2. 「ユーザー環境変数」の一覧に「Path」がある場合は「Path」を選択した後[編集]ボタンをクリックし、次のウィンドウで[新規]ボタンをクリックし、パスを入力する。
    変数の一覧に「Path」がない場合は[新規]ボタンをクリックして、変数名に「Path」、変数値にパスを入力する。
    変数値に複数のパスを書く場合、以前はセミコロン(;)で区切って書いていたが、その必要がなくなり、必要な分を[新規]で追加すれば良くなった。
    D:\test\php-7.0.12-nts-Win32-VC14-x86
    
Windows 10 の環境変数、パス(Path)の設定


Windows 8.1/7 の場合

  1. [コントロールパネル]→[システムとセキュリティ]→[システム]と進み、画面左にある[システムの詳細設定]をクリックする。
    その後、表示されたウィンドウの[環境変数]ボタンをクリック。
    環境変数は「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」があるが、ここでは「システム環境変数」に設定する。
  2. 「システム環境変数」の一覧に「Path」がある場合は「Path」を選択した後[編集]ボタンをクリックし、変数値に必要な値を入力。
    変数の一覧に「Path」がない場合は[新規]ボタンをクリックして自分で作り、変数名に「Path」、変数値に必要な値を入力する。
    他の変数値とはセミコロン(;)で区切って記述する。

    変数値の記述例
    C:\Perl64\bin;C:\www\php-5.2.9-Win32
    
    この際、他の変数値を消してしまうと他のアプリケーションが正しく動作しなくなるので注意する。
  3. パスをたくさん設定すると変数値が長くなり編集しにくい。
    自分で変数名を追加し、その変数名をPathに書くことで、変数値が見やすく編集しやすくなる。
    例えば、「GS_PATH」という変数名を作り、C:\Program Files (x86)\gs\gs9.04\bin;C:\Program Files (x86)\gs\gs9.04\lib という変数値を設定し、これにパスを通すには、前述の「Path」に追加するとすると以下のように書く。

    変数値の記述例
    C:\Perl64\bin;C:\www\php-5.2.9-Win32;%GS_PATH%
    
    このように「%変数名%」を使い、自分で設定した変数値を追加できる。

Windows 8.1/7 の環境変数、パス(Path)の設定


Windows XP、2000系の場合

[コントロールパネル]→[システム]→[詳細設定]→[環境変数]と進み、[ユーザー環境変数]または[システム環境変数]の設定を行う。
あとは、Windows 8/7などと同様。


Windows ME、98、95系の場合(Windows XPや2000でも使える)

C:\ にある autoexec.bat を編集する。

記述例
SET JAVA_HOME=C:\www\j2eesdk-1_4_2004\jdk
SET TOMCAT_HOME=C:\www\jakarta-tomcat-4.1.30
SET PATH=C:\www\j2eesdk-1_4_2004\jdk\bin;C:\www\ActivePerl-5.8.4.810\Perl\bin
SET CLASSPATH=C:\www\mysql-connector-java-3.0.14-production\mysql-connector-java-3.0.14-production\mysql-connector-java-3.0.14-production-bin.jar
PATHなど各変数はセミコロン(;)で区切って一行で書けるが、長いと見にくいので以下のように書くこともできる。
SET PATH=C:\www\j2eesdk-1_4_2004\jdk\bin
SET PATH=%PATH%;C:\www\ActivePerl-5.8.4.810\Perl\bin
SET PATH=%PATH%;C:\www\apache-ant-1.5.4\bin
SET PATH=%PATH%;C:\www\mysql\bin
SET PATH=%PATH%;C:\www\postgresql\bin
SET PATH=%PATH%;C:\www\cygwin\bin

SET CLASSPATH=C:\www\jakarta-tomcat-4.1.30\common\lib\servlet.jar
SET CLASSPATH=%CLASSPATH%;C:\www\jakarta-tomcat-4.1.30\common\lib\mail.jar
SET CLASSPATH=%CLASSPATH%;C:\www\jakarta-tomcat-4.1.30\common\lib\activation.jar
%変数名% というのは、既に設定済みの変数を示す。
上記の例は代入して次々パスを追加している。

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