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文章の書き方、話の展開の仕方、文体について考える

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ブログなどで読者を引きつける文章の書き方、話の展開の仕方、および文体。

はじめに

ブログなどを始めて、文章を書く機会が増えた人も多いだろう。 人気のブログは文章が面白いし魅力的で、「自分も」と思って書いて見ると、なかなか面白い文章が書けない。 アクセス数(読者数、訪問者数)が増えるような文章を書くにはどうしたらいいのか? 文章の書き方についていろいろ考察した。

  1. 文章の書き方は、ニュース、論文、小説、ブログなどモノによって文章のスタイルがある。 さらに同じ小説でもジャンルや作家によって文章のスタイルが異なる。
  2. 文章の書き方に関して多くの書籍が販売されているが、必ずしもその通りに書けば良いというものではない。 自分のスタイルを確立することが重要。
  3. 上達する近道は、まず自分が好きな文章を書く人のスタイルを真似てみること。

文章の書き方について、ストーリー展開、テクニック、文体について以下に記すが、すべて必要というわけでもない。 型にハマったワンパターンは飽きてしまうので、工夫や変化が必要となる。

ストーリー・話の展開方法

文章のスタイル(型)にはめて展開する

  • 起承転結(話を提示し、体験談や例え話などを交えて説明し、最後に自分の結論で締める)
  • 文章をさらに簡単に分けると「説明」部分と「結論」部分になる。
  • 説明→結論、結論→説明など、話の進め方はいろいろある。

話題に対して賛同するか反論するかの方向性がある

  • 賛同型(賛成、同情)
  • 反論型(反対、批判)

結論部分

  • 漫才系
    • 前振り(説明)→ボケ(結論)→ツッコミ(読者)のような展開
    • 結論でボケれば、「なんでだよ(笑)」
    • 結論で真面目な意見を言えば、「おお、なるほど!」
    • 毎回ボケ、毎回真面目ではなく、使い分ける。
  • あまり多くを語らない。
    • 自分で心情をすべて説明せず読者に想像させるように、ある程度良い意味で中途半端に書く。

説明部分

  • 内容が軽いものと重いものを分ける。
    • あまり意味のない話と重要な話を点在させるのは良くない。
    • 上手く読者を導く
      筆者「実は・・・」→読者「ほう」
      筆者「しかしですね・・・」→読者「ほうほう、それで」
      筆者「つまり・・・」→読者「なるほど」
  • サンプルを提示する。
    • 資料やデータ(数字やグラフ)など。
    • 自分や他人の体験談など。
    • 信頼性があるものほど良く、話の説得力が増す。
  • 話の流れとは違う例え話で話を例えてみる。

小説系

  • その時の仕草を交える(手に汗を握る、手で顔を覆う、など)。
  • テレビやマンガなど絵があるものは、動作・状態の説明はあまり必要ない。
  • ラジオや小説など絵がないものは、動作・状態の説明が話に臨場感を出す。 小説などをよく読んでいる人ほど動作の表現をよく知っていると思われる。

お笑い系

  • ある物事に対して自分の理論を無理やり定義する(特に、いかにも論理的にしてやったり風に)。
  • 最初は皆が納得する話を展開し、説き伏せて、結論で自分がボケとなる。
  • なんだかんだ言って結局自分が大好き。
  • 結論へのプロセスで結論とのギャップをつくる。

工夫・テクニック

同じような言い回しは連続して使わない

  • 同じ接続詞を連続して使うと良くない。 でも・・・。でも・・・。などのように繰り返さない。
  • 文末が同じ終わり方をすると良くない。 ・・・・です。・・・です。などのように繰り返さない。
  • 同じ言葉を使わない。同じ意味でも違う表現を使う。 「違う」、「異なる」など表現を変える。
  • つまり日本語の言い回したくさん知っている方が良い。語彙力・表現力が必要。

テーマを絞り、明確にする

  • 言いたいことを明確にするために無駄を省く。
  • 多くのテーマを詰め込むと読者にとって分かりにくい。
  • 1つのテーマに絞って文章を推敲することにより、より深い文章になる。 またネット上の記事では、1記事1テーマの方が検索エンジンにて検索結果の上位に表示されやすい。

強調・変化

  • 括弧書き(「」)などで話し言葉を使う。
  • 強調する文字をあえてカタカナで書く。
    なんだこの学校は! → なんだこのガッコウは!
  • 適度に英単語(ブック、ビューティフルなど)を使う。
  • その時期の話題のフレーズ(名言)を使う。
  • 強調したい言葉やフレーズを次の文章でもう1度言う。
  • 方言(ほうげん)を使う。
  • 箇条書きを使う(プレゼン型)

文字数

  • 一行の文字数や一文の文字数を工夫する。長すぎると読みにくい。
  • 特にネットでは、一行がだらだら長いと読む気が失せる傾向がある。 一行の文字数を少なくし、文の途中でもあえて折り返してみるのも良い。2ch風な書き方。
  • ネットや漫画の影響か?

テニヲハ(てにをは)を略すと品格がない

  • テニヲハとは助詞のこと。「本を買う」の「を」などがそれにあたる。
  • テニヲハの例
    図書館行ったら → 図書館へ行ったら
    スーパーで買い物したら → スーパーで買い物をしたら
    パソコン使えるけど → パソコンを使えるけど
  • またテニヲハとは異なるが、口語的な言い方と本来の言い方に気をつける。
    (誤)こうゆう場合 → (正)こういう場合
    ゆう → いう(言う)
  • ら抜き言葉
    (誤)食べれる → (正)食べられる
    見れる → 見られる
    来れる → 来られる
  • い抜き言葉
    (誤)~してる、~してた、~してます → (正)~している、~していた、~しています
    買い物してます → 買い物をしています
    ゲームしてた → ゲームをしていた
    今テレビ見てる → 今テレビを見ている
  • 口語の雰囲気を出す場合はテニヲハなどを省略する書き方もあり。

現在形を使う

通常ブログで記事を書くと体験談が多いので動詞は過去形になるが、たまには現在形で書いてみるのも良い。 「昨日学校へ行った」ではなく「学校へ行く」とする。 読者も一緒に体験させるような話の展開で使う。

ブログ系

  • 文字の大小を使い分ける(会話の声の強弱を表す)。
  • 適度に改行する(会話の間を表す)。ただし改行が多すぎると読みにくい。
  • 文の途中にて、言いたい部分だけを改行して強調して表現する。

スタイル・文体

文章にはスタイル(文体)があり、文体を上手く活用する。

口語体・文語体

  • 口語体:「・・・ですよね。」。話すように書く。
  • 文語体:「だ・である調」、「です・ます調」。説明するように書く。
  • 文例
    会話型、説明型、感想型など様々な書き方がある。
    文体や語尾を変えるだけで文章の雰囲気が変わる。
    これはA社の新製品です。
    これはA社の新製品だ。
    これはA社の新製品である。
    これはA社の新製品。

会話型・落語型

ブログを書くと説明型・感想型になりやすい。

例:「○○でした。○○しました。」

一方的に自分の意見を述べるだけになってしまう。 人気のある文章は会話型が使われることがある。 読者に対して語りかけるように文章を展開し、読者の気を引く。 いわば漫才や落語のような語り口。

例:「ちょっと聞いて下さいよ。実はね・・・」


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