私はUnicodeの絵文字のデータベースサイトを運営していて、Unicodeの仕様書をよく見るが、中身はすべて英語で書かれている。 その作業中に「MOTHER CHRISTMAS」という名称の🤶という絵文字を見つけた。 これはサンタクロースの妻のことで、 Mrs. Claus (ミセスクロース)ともいう。 日本ではクリスマスのキャラクターというと白いヒゲを生やしたサンタクロースのお爺さんしか思い浮かばないだろう。 彼と一緒に描かれるのはトナカイやソリくらいなので、妻の存在を知らない人もいるかもしれない。 ちなみにサンタクロースのことは「FATHER CHRISTMAS」とも言う。
日本語版のWikipediaは当然彼の項目はあるが、妻についての説明はなく、2018年現在個別のページも存在しない。 英語版の説明によると、彼女はエルフ(小妖精)たちと一緒にクッキーを作り、トナカイの世話をし、夫と一緒にプレゼントのおもちゃの準備をしているようである。
話がそれたが、この2人はUnicodeの絵文字として定義されている。 まず、MOTHER CHRISTMASはHTMLの文字参照(16進数)では 🤶 と表記し、以下のように表示される。
一方、FATHER CHRISTMASの方は 🎅 と表記する。
ただし、iOS 11、Android 8、Windows 10など比較的新しいOSであれば表示されるが、古い環境では表示されない。 また、OSによって顔のデザインは異なる。 Unicodeの絵文字はハロウィンなど季節のイベントのほか、国ごとの文化や宗教などに関するものがいくつかあり、調べていると勉強になることがある。