三溪園(さんけいえん)は、神奈川県横浜市中区にある庭園で、横浜の実業家 原三溪(本名 原富太郎)によって造られた。 1906年5月1日に開園し、1979年にかながわの景勝50選に選ばれ、また国の名勝にも指定されている。 面積は175,000m2(53,000坪)と広く、またかなり高低差がある。 園内には京都や鎌倉などから移築された建造物があり、敷地の高低差を利用し、建物・池・樹木・草花等が巧みに配置されている。 建造物は、国の重要文化財や横浜市指定有形文化財に指定されているものもある。 建物の一部は貸し出しており、茶会、句会、パーティ、結婚式などに利用されている。
庭園の写真を見ると緑豊かな自然が広がっているが、庭園の周りは本牧の住宅地である。 また、南側には首都高速湾岸線が走り、JX日鉱日石エネルギー根岸製油所のタンクが並び、横浜港があり、庭園の雰囲気とはかなり異なる。 南側の景色は松風閣という展望台から見られる。 三溪園の入口は2箇所あり、正門と南門がある。 紅葉の見ごろは11月下旬~12月上旬頃。 入園は有料。
「溪」の字は「渓」と書かれている場合もある。
三溪園は鉄道の駅からかなり離れた場所にあり、JRの根岸駅または山手駅から歩くと南門まで30分ほどかかる。 周辺の駅からは横浜市営バスが運行しているので、最寄りのバス停まで行った方が良い。
根岸駅 からバスに乗り約10分、「本牧」バス停で降りて正門まで徒歩10分。 桜木町駅 からバスに乗り約25分、「本牧三溪園前」で降りて正門まで徒歩5分。 横浜駅 からバスで約35分、「本牧三溪園前」で下車後、正門まで徒歩5分。 元町・中華街駅 4番出口の「山下町」バス停から乗り約15分、「本牧三溪園前」で下車後、正門まで徒歩5分。
バスの系統が分かりにくい、待つのがイヤという人は、お金はかかるがタクシーで行くのが一番分かりやすい。
〒231-0824 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1
正門出入口の様子。 紅葉の季節は観光客が多い。
かながわの景勝50選の石碑がある。
入ってすぐに大池がある。 この旧燈明寺三重塔を望む風景はよく見かける構図である。
鶴翔閣(旧原家住宅)という。 この日は結婚式で貸切になっていた。
御門。
臨春閣。
旧天瑞寺寿塔覆堂付近の紅葉。
亭榭。 この辺りは紅葉が綺麗。
月華殿。
天授院。
金毛窟。
聴秋閣周辺も紅葉が綺麗で、三溪園を代表する風景として紹介されているのをよく見る印象がある。
春草廬。
蓮華院付近は竹が生えている。
海岸門。 あちらこちらで写真を撮っている人を見かける。
南門の出入口。
園内には茶屋がある。
旧燈明寺三重塔。
出世観音。
松風閣という展望台がある。 ここからの景色は園内の雰囲気とはまったく異なり、海は見えるが巨大な製油所があり、工業的な景色が広がっている。
横笛庵。
旧東慶寺仏殿。
旧矢箆原家住宅の外観。 この内部は見学でき、昔の木造家屋での生活の様子が見られ、写真を撮るには良い場所である。
旧矢箆原家住宅の2階には昔の生活道具などが展示してある。
1階の窓からの日差しが良い雰囲気である。
囲炉裏もある。
旧矢箆原家住宅の畳部屋。
大漁地蔵。 ここは小川が造られていて水が流れている。 日光で透ける紅葉が綺麗だった。
旧燈明寺本堂。
観心橋。
天満宮。
開園100周年記念碑があり、「寄贈 横浜本牧ロータリークラブ 2006年5月吉日」と書かれている。