龍口寺(りゅうこうじ)は、神奈川県藤沢市にある日蓮宗の本山(霊蹟寺院)である。 鎌倉時代、ここは罪人を斬首する刑場だった。 龍口寺入口にある仁王門の左手に龍口刑場跡の石碑がある。 立正安国論を著して幕府に奏上した日蓮は、文永8年(1272年)9月12日龍ノ口へ連行され、翌13日斬首されそうになるが刑は中止された。 この出来事は龍ノ口法難(たつのくちほうなん)と呼ばれている。 龍ノ口とはこの辺りの地名。 龍口寺は、毎年9月11日~13日を「龍口法難会」と定めて祭りを行っている。
江ノ電が走り、住宅や商店が並ぶ周辺環境からは想像できないが、一歩入ると寺らしい雰囲気を味わえる。 大本堂は1832年、五重塔は1910年建立。 ともに木造欅造りで、神奈川建築物百選に選ばれている。 その他、日蓮が処刑までの間入れられていた土牢や、仏舎利が安置されている仏舎利塔などがある。 大本堂の裏手の山道を少し登ると五重塔や仏舎利塔があり、場所によっては相模湾や 江の島 が見える。 拝観料無料、9:00~16:00まで受付。
最寄り駅は、江ノ電 江ノ島駅 または湘南モノレール 湘南江の島駅 で、駅から徒歩3分。 江ノ島駅を出て踏切を渡って右手の路地を進み、国道467号に出て鎌倉方面に行くと江ノ電と交わる大きい交差点があり龍口寺がある。 湘南江の島駅は、出て江の島方面へ行くと以下同様。
小田急江ノ島線 片瀬江ノ島駅 から徒歩15分。 改札を出た後目の前の橋を渡り、突き当りを左へ行くと江ノ電江ノ島駅に着く。
〒251-0032 神奈川県藤沢市片瀬3-13-37
江ノ島駅から湘南江の島駅方面の山を見ると白と金色の尖塔が見えるが、これが仏舎利塔である。
龍口寺前には国道467号と江ノ電の線路がある。 右側が仁王門、左側が龍口刑場跡。
仁王門両側に仁王尊像がある。
山門。
境内と大本堂。
右手奥に五重塔が見える。
大本堂。
大本堂裏手から見た相模湾。
五重塔。
鐘楼堂 延寿の鐘。
大書院。