Canon PowerShot G15、DPPでRAWファイル編集・現像、色かぶり修正
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Canon PowerShot G15のRAWファイルをDPPで編集・現像する際の設定。
対象 : Digital Photo Professional 3.x
PowerShot G15のホワイトバランス、緑かぶり
PowerShot G15 を使っていて唯一不満なのが撮って出しJPEG画像の色があまり良くないこと。
環境によるが、屋外でも屋内でも緑かぶり(写真が緑がかっている)になることが多い。
写真の色が微妙に実物と異なるのは他のカメラでも同じだが、G15はやや気になる。
私はP/Tv/Av/Mの何れかのモードで撮影しており、カメラ側の設定を少し弄ってみたが、良い結果は得られなかった。
そこで、DPP(Digital Photo Professional)を使ってRAWファイルを編集して緑かぶりを修正している。
DPPによる緑かぶり修正
DPPによる色かぶり修正方法をいくつか記す。
- ホワイトバランス調整
まず、そもそもホワイトバランス(主に色温度)が適切でない場合がある。
ホワイトバランス調整はDPPの[RAW]タブにある。
「オート」の他に、「太陽光」、「白色蛍光灯」などいくつか試すと良い。
例えば「くもり」など撮影環境と異なるホワイトバランスでイメージに近い色になることもある。
また、手動で色温度を指定できるが、色温度だけでは色が合わず微調整が必要で結構面倒。
- クリックホワイトバランス
DPPの[RAW]タブの[ホワイトバランス調整]、または[RGB]タブの[トーンカーブ調整]にあるスポイトマークをクリック。
スポイトマークが選択されている状態で写真の白色部分をクリックすると、適切なホワイトバランスになることがある。
- ピクチャースタイル
以前はピクチャースタイルを変更して色を調整していたこともあったが、今はやめた。
ピクチャースタイルで色のバランスが変わるが、あちらを立てればこちらが立たずという状態で、思い通りにならない。
私は基本的にピクチャースタイルは「スタンダード」のまま。
- 色相、彩度
ホワイトバランスを調整しても微妙に緑かぶりなときがあり、それを除去するには[RGB]タブにある色相を調整する。
基本的に緑かぶりのときは色相をマイナス側へ変えると良い。
撮影環境によるが私は-3くらいに設定することが多い。
赤かぶりのときは逆に色相をプラス側へ動かす。
彩度はあまり変更しないが、写真によってはプラスまたはマイナス側へ調整することがある。
- 色あい
[RAW]タブにある[色あい]をマイナスにすると緑かぶりが軽減されるが、上記色相の方が使い勝手が良い印象。
色かぶりの修正方法はいろいろあるが、修正に時間をかけたくないので、私はホワイトバランスと色相で修正している。
今のところこれが一番楽で無難。
私の撮影環境ではホワイトバランスは「オート」、「太陽光」、「白色蛍光灯」の何れかを使うことが多い。
ホワイトバランスを設定後、色相を調整する。
色かぶりが目立たず、色相を調整しない場合もある。
黄色、茶色、緑色が多い写真は緑かぶりが目立つ。
特に黄色は汚く見える。
茶色系は肌、段ボール、木、土、食品(菓子類、麺類)など意外と多い。
これらの緑かぶりがなくなると、写真の印象がだいぶ変わる。
DPPでJPEG出力
DPPにて色かぶりの他、露出(明るさ調整)、レンズの歪曲と周辺光量を調整した後、JPEGで出力する。
私はJPEG保存時に表示されるウィンドウにて、画質設定で画質を5、出力設定で出力解像度を350dpiに設定している。
この設定でG15の撮って出し画像と同じくらいの画質とファイルサイズになる。