冬の甘味といえばおしるこ。 非常にシンプルな料理だが、作り方を調べると結構面倒なことがわかる。 何が面倒かというと小豆を煮る工程で、そこに手間と時間がかかる。 つまり、簡単におしるこを作るには、その工程を飛ばし、予め調理された小豆を利用することになる。 代表的なものとしては缶詰がある。
また、餅を入れる場合は自分で別途用意する。 餅の調理は、「トースターで焼く」、「鍋で煮る」、「電子レンジ」の3パターンある。 煮ると意外と崩れたりし、また鍋を洗う手間もある。 個人的には中まで柔らかくなる程度に焼く方が楽である。
メーカーによるが、1缶100円前後で売られている。 おしるこ用と決まっているわけではないので、他の料理に使っても良い。 原材料を確認すると、基本的に缶詰には予め砂糖と食塩が含まれていて、加熱調理済み。 したがって、そのまま小豆を鍋に入れ、水を適量(概ね内容量の70~80%)加えて煮立たたせるだけで良い。 内容量はレトルトより少し多いくらいだが、レトルトはそのほとんどが水分なので、実質の容量差はかなり大きい。 たっぷり食べたい場合は缶詰がおすすめ。 これに慣れると、レトルトやインスタントでは物足りなく感じる。 欠点としては缶切りで開ける手間があるが、便利なプルトップ型もある。
近所のスーパーで128円(税別)。 原材料は砂糖、小豆、でん粉、食塩で、北海道産小豆100%使用。 内容量は210g。 エネルギーは224kcalあり、意外と高い。 缶の側面にはおしるこの作り方が書かれており、「本品1缶と170mlの水またはお湯を加え、火にかけ沸騰後、1~2分煮立たせてください」とある。 1缶で2人前を想定しているようである。
井村屋といえば、あんまんやアイスのあずきバーなど小豆製品で有名な企業。 さすがというか、味も甘さも程よく、これぞあんこという香りがする。 その他の製品について後述するが、迷ったときはこれを買っておけば間違いない。
レトルトなどと比べると量が多いため、器は少し大きいものを使用した。
水を少し多めに入れたので小豆が見えないが、底に沈んでいる。
近所のスーパーで98円(税別)。 井村屋と比べると内容量は190gと若干少なく、安価。 エネルギーも174kcalと控えめ。 原材料は砂糖、小豆、食塩、ソルビットで、同じく北海道産。
缶を開けてみたら予想以上に小豆の形がしっかりしていた。 香りも良い。 缶に書かれているとおり、少し甘さ控えめ。 ただ、味は悪くなく、井村屋でなくても良いと感じるレベル。
レトルトのおしるこは、お湯で温めるだけなので非常に簡単に作れる。 水分も含まれているので、水を加える必要はない。 ただ、内容量のほとんどが水分ということでもあり、小豆は少なめ。
はごろもフーズのレトルト製品は「おしるこ」や「ぜんざい」などがある。 近所のスーパーで1袋99円(税別)だった。 関東ではあんこに餅が入っていれば全ておしるこだが、関西だとこしあんがおしるこで、粒あんがぜんざいという違いがある。 そのため関西の定義に従い、パッケージ写真もぜんざいの方が粒が目立つ。
どちらも甘さは程よく、味は悪くない。 ただ、香りはえんどう豆など豆類によくある香りが強めで、好き嫌いが分かれそう。
おしるこの方は粒が少なめだが、ないわけではない。 器の下に沈殿している。 ただ、パッケージのイメージ写真よりは少ない。
ぜんざいの方が若干粒が多い。 小豆が好きな人はこちらの方がおすすめ。
インスタントのおしるこは、コーヒーのようにお湯を注ぐだけなので最も簡単に作れる。 ただ、クオリティはそれなりである。
森永のインスタントおしるこは18gが4袋入りで、近所のスーパーで298円(税別)だった。 つまり1袋約75円ということになる。 原材料は、あんこのほか、食塩、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)、増粘剤(キサンタンガム)が含まれている。 必要なお湯は100mlとなっており、それほど量がなく、お湯を多く入れると味が薄くなってしまう。
袋を開けるとフリーズドライされた固形物が入っている。
意外と甘く、味も悪くない。 ただ、パッケージのイメージと異なり小豆感はなく、実際は皮が少しある程度。 どちらかというと食べ物というより飲み物である。