冬の甘味といえばおしるこ。 すごくシンプルな料理だが、作り方を調べると結構面倒なことがわかる。 何が面倒かというと小豆を煮る工程で、そこに手間と時間がかかる。 つまり、簡単におしるこを作るには、その工程を飛ばし、予め調理された小豆(あんこ)を利用することになる。
餅を入れる場合は自分で別途用意する。 餅の調理は「トースターで焼く」、「鍋で煮る」、「電子レンジで温める」の主に3パターンある。 煮ると意外と崩れたりし、また鍋を洗う手間もかかる。 個人的には電子レンジが楽。
温める時間は、水の量や電子レンジのワット数にもよる。 餅が柔らかくなる程度に温める。
次に小豆(あんこ)。 基本的に鍋で温める例が多いが、私は面倒なので最近は専ら電子レンジで水を温め、それをあんこと混ぜている。 さらに楽をするなら餅を温めるときに使ったお湯を利用してもよい。
また、あんこと水を混ぜてから温めてもよいが、あんこが飛び散らないように注意。
水の量は好みによるが、あんこと同量か少し少ない程度。 最後に餅を入れて完成。 鍋を使わず、洗う手間が省けて簡単。
あんこはいろいろな形で売られているが、おそらくプラスチックのパッケージに入ったものが一番扱いやすいと思われる。 しかも量が多いものが比較的多く、たくさん食べたいときにおすすめ。 ただし、缶詰のゆで小豆より粒は少なめ。 あんことして売られているものは、粒あんでもだいぶペースト状になっている。
大容量の1kg。 価格は358円(税別)で安価。 コスパは最強。 原産国は中国。 こしあんもある。
業務スーパーでは有名な牛乳パックに入った水ようかんもあるので、それを利用してもよい。
一度に使いきれないので、私は容器に移して冷蔵庫で保存している。 開封後はなるべく早く使用。
内容量500gで400円前後。 業務スーパーのあんこほど安価ではないが、プラスチックの容器に入っているので使いやすい。 必要な分だけ取り出して使うことができる。 こしあんもある。
井村屋といえば、あんまんやアイスのあずきバーなど小豆製品で有名な企業。 さすがというか、味も甘さも程よい。
メーカーによるが、1缶100円前後で売られている。 おしるこ用と決まっているわけではないので、他の料理に使っても良い。
原材料を確認すると、基本的に缶詰には予め砂糖と食塩が含まれており加熱調理済み。 したがって、そのまま小豆を鍋に入れ、水を適量(概ね内容量の70~80%)加えて煮立たたせるだけで良い。
あんこほどペースト状になっておらず、小豆の形に近い。 欠点は缶切りで開けるのが面倒なこと。 だたし、便利なプルトップタイプもある。
近所のスーパーで128円(税別)。 原材料は砂糖、小豆、でん粉、食塩で、北海道産小豆100%使用。 内容量は210g。 エネルギーは224kcalあり、意外と高い。 缶の側面にはおしるこの作り方が書かれており、「本品1缶と170mlの水またはお湯を加え、火にかけ沸騰後、1~2分煮立たせてください」とある。 1缶で2人前を想定している。
レトルトなどと比べると量が多いため、器は少し大きいものを使用した。 餅は別途用意。
水を少し多めに入れたので小豆が見えないが、底に沈んでいる。
近所のスーパーで98円(税別)。 井村屋と比べると内容量は190gと若干少なく、安価。 エネルギーも174kcalと控えめ。 原材料は砂糖、小豆、食塩、ソルビットで、同じく北海道産。
缶を開けてみたら予想以上に小豆の形がしっかりしていた。 香りも良い。 缶に書かれているとおり、少し甘さ控えめ。 ただ、味は悪くなく、井村屋でなくても良いと思えるレベル。
レトルトのおしるこは、お湯で温めるだけなので非常に簡単に作れる。 水分も含まれているので、水を加える必要がない。 ただし、内容物のほとんどが水分で、小豆は少なめ。
はごろもフーズのレトルト製品は「おしるこ」や「ぜんざい」などがある。 近所のスーパーで1袋99円(税別)だった。 関東ではあんこに餅が入っていれば全ておしるこだが、関西だとこしあんがおしるこで、粒あんがぜんざいという違いがある。 そのため関西の定義どおり、パッケージ写真もぜんざいの方が粒が目立つ。
どちらも甘さは程よく、味は悪くない。 ただ、香りはえんどう豆など豆類によくある香りが強めで、好き嫌いが分かれそう。
おしるこの方は粒が少なめだが、ないわけではない。 器の下に沈殿している。 ただ、パッケージのイメージ写真よりは少ない。 餅は別途用意。
ぜんざいの方が若干粒が多い。 小豆が好きな人はこちらの方がおすすめ。
インスタントのおしるこは、コーヒーのようにお湯を注ぐだけなので最も簡単に作れる。 ただし、クオリティはそれなり。
森永のインスタントおしるこは18gが4袋入りで、近所のスーパーで298円(税別)だった。 つまり1袋約75円ということになる。 原材料は、あんこのほか、食塩、甘味料(アスパルテーム、L-フェニルアラニン化合物)、増粘剤(キサンタンガム)が含まれている。 量は少なめで、必要なお湯は100mlとなっており、お湯を多く入れると味が薄くなってしまう。
袋を開けるとフリーズドライされた固形物が入っている。
意外と甘く、味も悪くない。 ただ、パッケージのイメージと異なり小豆感はなく、実際は皮が少しある程度。 どちらかというと食べ物というより飲み物である。 餅は別途用意。