ETCサービスを装った詐欺・フィッシングメール
更新:
ここ最近(2023年)、高速道路の料金支払いなどに使用されるETC(Electronic Toll Collection)に関するフィッシングメールがよく届く。
巷では自動車を持っていない人や運転免許証を持っていない人にも届いている模様。
そういう人はすぐに詐欺だと気づくが、ETCを使用している人は騙されないようにご注意ください。
主な特徴は以下のとおり。
- From(差出人、送信元)のメールアドレスは「etc-eisai.jp」というドメインが使われている。
JPRSのwhoisで調べたら存在しないドメインだった。
本物のETC利用照会サービスのドメインは「etc-meisai.jp」なので、これに似せているのだろう。
Fromは偽装できるので、例え正しくても信用してはいけない。
- リンク先が「.gd」というグレナダに割り当てられているccTLD(国別コードトップレベルドメイン)が使われている。
その他、.place、.pm などのドメインも確認している。
- 「仕様比較において」など所々日本語がおかしい。
「予定された取消日」なども翻訳したような日本語。
日本語なら「取消予定日」などと書くだろう。
ただ、最近は自動翻訳やAIの精度が上がっているので、違和感のない日本語が使われるようになるかもしれない。
- 「045-477-3793」はETCマイレージサービスで使用されている電話番号。
- 件名に「【重要】」や「お知らせ番号:」が記されているメールもある。
メールに記載されているURL、メールアドレス、電話番号などが正しいか否かに関わらず、このようなメールは信用してはいけない。
フィッシングメール(例1)
- 差出人
- ETCマイレージサービス事務局 <admin@ml.etc-eisai.jp>
- 件名
- ETCサービスご利用者様へ大切なお知らせ
★。.:*:【ETC利用照会サービス】レコード活動に基づく情報。★ .:*: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
\☆ETCサービスをご利用のお客様へ☆/
平素よりETCサービスご利用いただき、誠にありがとうございます。
クレジットカードのお支払い方法に問題があります、クレジットカード会社の事情(契約名義変更、住所変更等)が原因と考えられますので、下記URLリンクよりクレジットカード情報の再確認をお願いいたします。
また、48時間以内に問題が解決しない場合は、会員メニューの銀行振込でお支払いいただきます。
確認
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、何とぞご理解賜りたくお願い申しあ(げます。
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*こちらのメールは送信専用メールアドレスから配信されております。
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配信元:ETC利用照会サービス事務局
携帯電話、PHS、IP電話などでのご利用は 045-477-3793
受付:9:00〜18:00
※おかけ間違えのないようご注意ください。
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East NipponExpressway Company Limited,Metropolitan Expressway Company Limited.
フィッシングメール(例2)
お客様へ
ETC利用明細照会サービスをご利用いただきありがとうございます。このメールは、ETC利用明細照会サービス(登録型)にご登録いただいたお客様で、長期間ログインされていない方に送信されています。
予定された取消日までにログインまたは個人情報の更新がない場合、ユーザーIDは自動的にキャンセルされます。
※ETC利用明細照会サービス(登録型)は、ログインが450日間ない場合に自動的にキャンセルされます。
仕様比較において、早送りの機能とチャプター再生の機能はそれぞれ1点の追加ポイントを受け、合計値は7点です。
ユーザーID:
予定された取消日:
2023年5月30日
予定された取消日までにログインまたは個人情報の更新ができない場合は、以下のURLからログインして個人情報を更新してください。それにより、登録を続けることができます。
⇒ https://(省略).gd/
登録が自動的にキャンセルされた場合でも、再登録することでサービスを再度利用できます。
ポイントプラスの月額メニュー登録または購入には、手続き完了時から使用料が発生します。
※このメールは送信専用です。
このアドレスに送信しても返信できませんので、あらかじめご了承ください。
※このメールに記憶がない場合は、すぐに削除してください。