サクラエディタなど特定のアプリケーションの起動が遅くなった原因。
サクラエディタは以前から初回起動時に時間がかかっていたが、2017年12月8日頃、初回以降も毎回起動が遅くなった。 原因が分からず、とりあえずサクラエディタをアンインストールし、設定ファイル sakura.ini も消して、再インストールしたが状況は変わらず。 ちなみに C:\Program Files (x86)\sakura フォルダだけでなく、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\sakura にも設定ファイルがある。 サクラエディタは常駐機能があるが、常駐していても遅い。 SSDやメモリに不良でも出たのかと思ったが、他のアプリは問題ない。
検索して調べてみると、2ちゃんねる(5ちゃんねる)のサクラエディタのスレッドで Antimalware Service Executable の話を見つけた。 タスクマネージャーを起動して「プロセス」タブを見ると Antimalware Service Executable がある。 これは Windows のセキュリティ機能 Windows Defender にかかわるプロセスで、アプリケーション等を実行すると Antimalware Service Executable のCPU使用率が上がるのが分かる。 試しにサクラエディタを起動してみると、Antimalware Service Executable のCPU使用率がかなり上昇した。 どうもこれが起動を遅くしている原因のようだ。 おそらくウイルスチェックでもしているのだろう。 他のアプリケーションはわりと速く起動するので、Antimalware Service Executable のCPU使用率はそれほど上がらなかった。
2017年12月6日に Microsoft Malware Protection Engine(MPE)「MsMpEng.exe」に関する定例外のアップデートがあったので、恐らくそれが原因で今までと挙動が変わったのかもしれない。
Antimalware Service Executable は、特定のアプリケーションをチェックしないように設定できる。 Windows Defender のインターフェイスは Windows 10 Creators Update(Version 1703)以降変わっていて、ここでは Creators Update 以降の場合で手順を説明する。
セキュリティ上あまり良くないが、この設定により以前から遅かったサクラエディタの初回起動も速くなる。
Windows Defender の設定画面は、[設定]→[更新とセキュリティ]で左側のメニューから「Windows Defender」を選択し、[Windows Defender セキュリティセンターを開きます]ボタンをクリックすることでもアクセスできる。 古いバージョンでは[設定]の「Windows Defender」に除外のメニューがあったが、現在は上記の通りセキュリティセンター内のメニューにある。