Lhaplus の代わりの圧縮・解凍(展開)フリーソフト 7-Zip の使い方。
対象 : Windows 10/8.1/7
Impress の記事 危険度の高いMicrosoft以外のアプリは「iTunes」「Java JRE」「Lhaplus」 を見て、企業のソフトに混じり個人制作の Lhaplus が入っているのに驚いた。 それほど多くの人が使っているのだろう。 2017年現在も Lhaplus を使っている人は多いようで、2017年3月の窓の杜人気ソフトベスト30では 定番の圧縮・解凍ソフト「Lhaplus」が1位 にランクインしている。
1990年代、私は圧縮・解凍(展開)用DLLを使っていくつかのアーカイバ(圧縮・解凍ソフト)を使っていた。 その後、DLL不要のソフトが流行り Lhasa を使い始め、さらに +Lhaca に乗り換え、その後 Lhaplus を使うようになった。 Lhaplus は様々な形式の圧縮・解凍に対応していて .tar や .gz なども使えるため、Linux サーバのアーカイブを Windows で使うのに重宝した。 以前 Lhaplus にあった脆弱性は修正され、最新版は 1.7x になっている。
結構気に入っていた Lhaplus だが、2度困ったことがあった。 Lhaplus は右クリックしたときのコンテキストメニューで圧縮・解凍のメニューを表示できて便利だが、Windows 64bit版ではコンテキストメニューに表示されない不具合があった。 ただ、これはのちに修正された。
もう1つの問題は、複数の圧縮ファイルを選択し、右クリックのメニューから解凍すると、2個目以降の圧縮ファイルの中身を1個目のファイル名で解凍しようとする、つまり2個目以降はファイルを上書きしようとしてしまうようで、いろいろ設定をいじってみたが上手く解凍できなかった。 設定は、アーカイブにファイルしか入っていない場合はフォルダを生成しないで解凍するようにしている。 複数のファイルを同時に解凍すると失敗する不具合は修正されているようだが、それとは別の現象だと思われる。 1.5x系では複数のファイルを問題なく解凍できていた。 そしてこの記事を書いた後、この件は v1.74 で修正された。
前置きが長くなったが、Lhaplus の代わりに 7-Zip を使い始めた。 圧縮・解凍ソフト 7-Zip からダウンロードできる。 OSに合わせて32bit版か64bit版を選ぶ。 日本語に対応していて、指示通りインストールするだけで良い。
昔は右クリックしたときのコンテキストメニューに圧縮・展開のメニューが追加されなかったような気がしたが、今は初期設定で追加されるようになっている。 複数のファイルを同時に展開しても問題ない。 日本でよく使われた LZH 形式は展開のみ対応しているが、最近はあまり使わないので圧縮できなくても問題ないだろう。 .tar や .gz(gzip)の圧縮・展開も可能。
アーカイブファイルを右クリックするとコンテキストメニューに[7-Zip]のメニューが追加され、Lhaplus とほぼ同じ感覚で使える。
7-Zipの右クリック展開(解凍)メニュー
圧縮は、圧縮したいファイルを右クリックして[7-Zip]→[圧縮...]等で圧縮できる。 圧縮先や圧縮形式など指定したり、パスワードを設定したい場合は[圧縮...]を選択する。 単に .zip や .7z に圧縮したい場合は「"ファイル名.zip"に圧縮」や「"ファイル名.7z"に圧縮」を選ぶ。
7-Zipの右クリック圧縮設定ウィンドウ
コンテキストメニューに表示される「圧縮して電子メール送信」や「CSC SHA」の表示を消したい場合は以下の設定を行う。