PCを自作する際に必要なパーツの種類。
どのようなPCを作るかは予算やPCの使い方次第。 逆に予算や使い方でほぼスペックが決まると行っても良い。
ちなみにここ最近の私は Core i5 をメインにしています。
PCの構成の決め方は人それぞれだが、私はまずCPUを決めて、それに合うマザーボードを決め、それに合うパーツを選別する。
CPUの性能がPC全体の性能に大きく影響するためそうしている。
以下は私が自作したPC。
Intel Core i5-4670(Haswell)、MSI B85M-G43
Intel Celeron G1610(Ivy Bridge)、MSI B75MA-E33
AMD A10-5800K(Trinity)、GIGABYTE GA-F2A75M-D3H
Intel Core i3-3225(Ivy Bridge)、MSI B75MA-E33
Intel Core i5-3450(Ivy Bridge)、ASRock B75M
必要なパーツとして、ケース、電源ユニット、CPU、マザーボード、メモリ、ストレージ(SSDやHDD)などがある。 自作する際OSをインストールするならDVDドライブ(USBもある)なども必要になる。 以下、各パーツについて説明する。
価格は5,000円前後~。 ATXやMicroATXなどの規格(フォームファクタ)がある。 ATXのケースは、基本的にATXとMicroATXの両方のマザーボードを装着できる。 MicroATXのケースは、ATXのマザーボードを装着できない。 また、ケースに予め電源ユニットが付いているケースと付いていないケースがある。 電源ユニットが付いていない場合は、電源ユニットを別途購入する必要がある。
価格は5,000円前後~。 電源容量は400Wくらいが標準的だが、ハイスペックで消費電力が大きいPCであれば500Wや600Wなど高出力の電源を使用する。 また、補助電源が必要なビデオカードを使う場合、補助電源コネクタ(PCI-Express)の数やピン数に注意する。 ハイスペックなビデオカードは6+2ピンを2本使う場合がある。
価格は5,000円前後~。 CPUにはいろいろなソケット形状があり、マザーボード側の仕様と同じでないとマザーボードに取り付けることができない。 ソケット形状はメーカーごとに異なり、また同じメーカーでもCPUの種類によって異なる。 Intelのソケットは、LGA 1151、LGA 1150、LGA 2011、LGA 1155、LGA 1366、LGA 1156 などがある。 AMDのソケットは、AM4、AM3+、AM3、AM2、AM1、FM2+、FM2 などがある。
Intel:
Core i7,
Core i5,
Core i3,
Celeron,
Pentium,
Xeon,
AMD:
Ryzen,
AMD FX,
AMD Accelerated Processing Unit(Aシリーズ),
List of AMD accelerated processing unit microprocessors,
価格は5,000円前後~。 装着できるCPUのソケット形状に注意する。 マザーボードの仕様には、ソケット形状、チップセット、メモリ、拡張スロットなどの仕様が記載されているので、それに合わせて各パーツを購入する。 フォームファクタ(形状規格)は、一般的にATXと呼ばれるものが多く、ATXより小さいMicroATXなどもある。 MicroATXのマザーボードは、ATXのものより拡張性は劣るが概ね値段が安いので、あまり拡張に興味がなく予算を抑えたい人に向いている。
またチップセット(集積回路の構成)はいくつか種類があり仕様が異なる。 インテルのチップセットは、Intel 8 Series → Intel 9 Series → Intel 100 Series の順に新しくなっている。 2015年9月現在最新のIntel 100 Seriesと呼ばれるチップセットはZ170やH170などがあり、Skylake対応でソケット形状はLGA1151。 X99はHaswell-E対応のソケットLGA2011-v3で、DDR4対応。 AMDにも同様にいくつかチップセットがあり、Aシリーズでは A88X、A78、A55 などがある。 各チップセットにおける主なスペックの差としては、SATA3.0やUSB3.0の構成、PCI Expressの構成、オーバークロック対応などがあり、ハイスペックなものほど拡張性が高く値段も高い。
チップセット : インテル チップセット, AMD チップセット,
価格は2,000円前後~。 DDR、DDR2、DDR3などの規格がある。 マザーボードの仕様には対応するメモリの規格が書いてあるので、それに合わせる。
例えば、DDR3-1333とPC3-10600というのは同じ規格を示し、DDR*****とPC*****という2種類の表記方法が使われている。 また、DDR3-1333やDDR3-1600などは同じDDR3のメモリだが、転送速度などが異なる。 一般的に数字が大きい方がスペックが高い。 例えば、DDR4に対応したマザーボードであれば、基本的にどのDDR4メモリでも使用できるが、マザーボードがサポートする上限以上の性能にはならない。
DDR SDRAM: DDR4, DDR3, DDR2, DDR,
価格は5,000円前後~。 SATA(シリアルATA、Serial ATA)、PATA(パラレルATA、Parallel ATA)、SCSIなどの規格がある。 また、SATAの中にSATA2.0やSATA3.0などの規格がある。 2014年現在一般的なものはSATA3.0で、SATA3、SATA600、SATA6Gb/s、SATA6Gbpsなど表記が異なる場合があるが示しているものは同じ。 どの規格に対応しているかはマザーボードの仕様を確認すると良い。 また、M.2という新たな規格も普及し始めている。 M.2は2242、2260、2280などサイズがいくつかあり、接続インターフェイスはPCI ExpressやSATAがある。 M.2スロット(ソケット)の有無、対応するサイズやインターフェイスはマザーボードの仕様を確認しておく。
デスクトップ機に使用する内蔵HDDのサイズは3.5インチが一般的。 また、HDDの代わりにSSDを使うこともでき、サイズは2.5インチが多い。 2.5インチのものを3.5インチベイに取り付ける場合マウンタが必要だが、製品によってはマウンタが付属しているものもある。
Windows 7のようにインストールメディアがDVDの場合、最低限DVDドライブが必要。 一般的にDVDドライブはDVDとCD、ブルーレイディスク(BD)ドライブはBD、DVD、CDを再生できる。 BDドライブはDVDドライブより値段が高い。
価格は4,000円前後~。 ビデオカードは、グラフィックボード、グラフィックスボード、グラフィックカードなど様々な呼び方がある。 ネット上では単にグラボとも呼ばれている。 主なブランドとして GeForce と Radeon がある。
ビデオカードのスロットにはPCI-ExpressやAGPなどがあり、マザーボードのスロットに合わせてビデオカードを購入する。 2014年現在PCI-Expressが主流で、AGPなどの古い規格のものはほとんど売られていない。 一般的にメモリ(VRAM)の量が多く、クロック周波数が高い方が性能が良い。 ハイスペックなものほど消費電力が大きい。
GPUを内蔵したCPUやマザーボードを使う場合は、ビデオカードを購入しなくても良い。 内蔵GPUのスペックに不満がある場合やGPUを内蔵していない場合はビデオカードを購入する。
ビデオカードを使う場合は補助電源の数に注意する。 ビデオカードごとに補助電源の数が異なり、補助電源必要なし、補助電源1個必要、補助電源2個必要などがある。 また1個の場合6ピンや6+2ピン、2個の場合6+2ピン+6ピンや6+2ピン+6+2ピンなどがある。 特に補助電源が2個必要なビデオカード(主にハイスペックのもの)は、電源ユニットにビデオカード用の電源プラグ(PCI-Express)が2個付いているか、ピン数が足りるか確認する。 電源ユニットについては上記 電源ユニット を参照。
サウンドボードとも呼ぶ。 2014年現在、大抵のマザーボードはサウンド出力が可能なのでサウンドカードは必要ない。 音にこだわりたい場合は購入する。
冷却装置の購入は必須ではない。 大抵のCPUにはCPUクーラーが付属している。 冷却性能を高めたい場合、静音性を高めたい場合などは購入する。 CPUメーカー純正(リテール)ではないCPUクーラーは、大きさによっては他のパーツに干渉することがあるので注意する。
既にモニタを持っているなら購入する必要はない。 映像端子には HDMI、DisplayPort、DVI、D-Sub などがある。 購入するマザーボードやビデオカード側の端子とモニタ側の端子が一致しているか確認する。
既にマウスとキーボードを持っているなら購入する必要はない。 接続インターフェースは、USB、PS/2、ワイヤレスなどがある。