DELL DIMENSION 2400 の分解と改造(全換装)、Xeon E3110搭載
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DELLのデスクトップPC「DIMENSION 2400」の分解と改造(全換装)、消費電力、Windowsエクスペリエンスインデックス、外観写真など。
DELL DIMENSION 2400 の分解と改造(全換装)
うちにはDIMENSION 2400が2台あり、1台は2004年に買った
DIMENSION 2400 Celeron 2.4GHz
、もう1台は2005年に買った
DIMENSION 2400 Celeron 2.6GHz
で、両機ともOSはWindows XP。
今は自作PCをメインに使っており、DIMENSION 2400は2台とも捨てようと思っていたが、そのケースを自作用に1台残すことにした。
DIMENSION 2400のケースのフォームファクタはMicroATXなので、MicroATX用のパーツは基本的にそのまま取り付けられる。
DIMENSION 2400に愛着がある人は捨てずに活用してみてはいかがだろうか。
【分解前】
このDIMENSION 2400は、Celeron 2.4GHz、Windows XPを搭載したNorthwood世代の古いPCだが、事務作業程度であれば2014年現在も使えなくもない。
ただ、Vista以降のOSにアップデートするには非力で、できれば2コア以上のCPUは欲しい。
マザーボードを見るとCPUの上に大きいヒートシンクがあり、背面のファンとダクトでつないで排熱する仕組みになっている。
各ベイには、CDドライブ、FDD、HDDがあり、インターフェースはもちろんIDE。
【底面のシール】
底面のシールに Mfg. Date : 092504 と書かれており、2004年9月25日に製造されたようだ。
【分解後】
各パーツを取り除いた。
コードは黒線がオーディオ、青線がUSB、赤白黒緑線が電源スイッチ。
マザーボードを取り外すときは、表面に見えているネジだけでなく、ヒートシンクに隠れているCPU周りの4本のネジも取り外す必要がある。
また、新しいマザーボードを取り付ける前に、この4本のネジの取り付け位置にある六角スペーサーを予め取り外しておく必要がある。
下の写真はスペーサーが付いた状態。
前面に縦に付いているHDDおよびそのマウンタ(ブラケット)はケースの内側と底面からネジで固定されている。
ただ、マウンタが底面から固定されていないケースもあり、うちは2004年に買ったものは底面にネジはなかった。
フロントパネル(前面カバー)は取り外す必要はないが、側面内側の2箇所のツメを外すとパネルを外せる。
【換装後】
前述のオーディオのコネクタはマザーボードに挿せるコネクタがないので未使用。
USBのコネクタはそのままマザーボードに挿して使える。
電源スイッチのコネクタはPOWERやHDD LEDなどのコネクタが一体となっているタイプだが、配置は一般的な仕様なので、ピンの位置に注意してそのままマザーボードに挿して使える。
これらのコードはもとのマザーボードに合わせて作られているので、換装するマザーボードによってはコードの長さが足りない場合がある。
その場合は、別途コードを買うか延長する必要がある。
下の写真ではHDDのマウンタがもとの状態から増えて2個になっているが、これはもう1台のDIMENSION 2400から取り外したもの。
マウンタの形状は2つとも同じで、連結できるようになっており、ケースにネジ穴もあるのできちんと固定できる。
今はHDDマウンタは1つしか使わないが、今後HDDを増やす可能性もあるので捨てずに利用する。
FDDは使わないが、このマウンタも捨てずに残した。
背面のファンはもともとケースに付いていたものを利用してみた。
このファンはもとはマウンタが付いており、マウンタがケース背面に付くようになっている。
このマウンタを取り外してファンだけにし、もともとファンに付いていた固定用のラバーブッシュを使ってファンを背面に固定した。
コネクタの形状がマザーボードに合わないのと、回転音がややうるさいという問題はあるが、一応3ピンで、SYS FANなどに適当に挿せばファンは回転する。
この背面ファンは92mmファンなので、回転音が気になる場合は92mmファンを買って換装すると良い。
換装後のスペックは下表のようになっている。
改造というかケースだけ残してパーツの総入れ替えなので、もはや外観以外はDIMENSION 2400ではない。
CPUはXeon E3110で、これはCore 2 Duo E8400とほぼ同じスペック。
メモリはDDR2 4GB、グラフィックスはオンボードGMA 3100。
HDD、DVDドライブともにインターフェースがSATAなので、ケース内がスッキリした。
マザーボードは最近あまり見かけなくなったIDEやシリアル/パラレルポートを備えている。
OSはWindows 7/XP/2000のマルチブート。
これらのパーツはもとは別のケースに入っていたもので、そのケースを空けたくてDIMENSION 2400のケースを利用した。
だいぶ前の世代のパーツだが、まだまだ十分使え、もとのDIMENSION 2400と比べて性能はかなり上がった。
このPCは主に古いOSでソフトやハードの動作を確認するために使用する。
パーツ |
スペック |
CPU |
Intel Xeon E3110 【3.0GHz、2コア、LGA775】 |
メモリ |
CFD W2U800CQ-2GL5J 4GB 【DDR2-800(PC2-6400)2GB×2枚】 |
マザーボード |
GIGABYTE GA-G31M-ES2LM 【MicroATX、Intel G31+ICH7、LGA775】 |
グラフィックス |
オンボード Intel GMA 3100 |
HDD |
日立GST HDS721050CLA362 【500GB、SATA 3Gb/s】 |
DVDドライブ |
バッファロー DVSM-724S/V-BK |
CPUクーラー |
サイズ Type340 もとのファンは壊れたのでGELID Silent8 PWM(80mm)に換装済み |
電源ユニット |
サイズ SCY-500T-TG12(500W) |
OS |
Microsoft Windows 7 Home Premium Microsoft Windows XP Home Edition Microsoft Windows 2000 Professional |
【外観(前面)】
見た目はDIMENSION 2400だが、中身を一新し、別物になった。
このケースを見るとYouTubeにある「MacBook Air Parody」という動画を思い出す。
動画では当時話題になったMacBook AirのCMのように封筒からDIMENSIONが出てきて面白い。
フロッピーディスクの挿入口のカバーは、もう1台のDIMENSION 2400から取り外したもので、本機にはもともと付いていない。
【外観(背面)】
I/Oパネルもきちんとはまる。
消費電力
PC本体(システム全体)のアイドル時の消費電力は57Wだった。
この世代のシステムとしては標準的な消費電力。
シャットダウン後の消費電力は0Wにならず5Wだった。
電源ユニットはサイズのSCY-500T-TG12(500W)を使っており、これは
サイズ GUNTER-BK
に付いていたもので、あまり良い電源ではない。
80PLUS認証Bronzeなどの電源に換装すると、シャットダウン後0Wになり、アイドル時も5Wほど下がる。
ただ、このPCの使用頻度は低いので、とりあえず電源はこのまま。
Windows エクスペリエンス インデックス
グラフィックスはオンボードのGMA 3100なのでスコアは低いが、事務作業くらいには使えるだろう。
動画やゲームなどを快適に動かしたいならビデオカードが必要。
その他はそこそこのスコア。
コンポーネント |
サブスコア |
プロセッサ |
6.6 |
メモリ(RAM) |
6.7 |
グラフィックス |
4.2 |
ゲーム用グラフィックス |
3.4 |
プライマリディスク |
5.9 |
SCYTHE 剛力短2プラグイン500W(SPGT2-500P/A)
へ続く。