インターネットでいろいろなウェブサイトを見ていると、読み方が分からない漢字に遭遇することがある。 漢字が書けなくても日本語入力(IME)があれば変換できてしまうので、ネット上には通常平仮名で書くようなものも漢字で書かれていたりする。
漢字の読み方を調べる方法はいくつかある。
Windows PCの場合、日本語入力MS-IMEを使う方法もある。 昔から使える方法で、Windows 11でも使える。
タスクバーなどにあるMS-IMEのアイコンを右クリックなどして「IMEパッド」を選択するとIMEパッド(手書き)のウィンドウが表示される。 ウィンドウ左側の領域にマウスを使って文字を描くと、それに近い文字の一覧が右側に表示される。 該当する漢字にマウスカーソルを合わせると、その読み方(音読み、訓読み)が表示される。
IMEパッドは、ウィンドウをいちいち表示して手書きをするのが面倒。 また、「香具師」など2つ以上繋がった漢字の読み方は調べられない。 そういうときに便利なのがキーボードの「変換」キー。
読み方が分からない漢字を範囲選択した後、キーボードの「変換」キーを押す。 範囲選択というのはマウスカーソルを漢字の先頭から終わりまでドラッグして反転表示した状態のこと。 試しに「香具師」という漢字を範囲選択した後、キーボードの「変換」キーを押すと、「やし」の変換候補が出て、読み方が「やし」だと分かる。 本来これは読み方を調べるための機能ではなく、漢字を再変換するための機能。 メモ帳などのテキストエディタ、Microsoft Word、HTMLのテキストボックスなど、テキストを入力できる場所ならどこでも再変換できる。
以下のテキストボックス内の漢字を範囲選択して「変換」キーを押すと再変換の候補が表示される。
キーボードの「Windows」+「/」キーでも再変換できる。 この方法だとATOKやGoogle日本語入力などMS-IME以外でも使用できる。
ネット上で分からない漢字があったらページ上の漢字を範囲選択してコピーし、テキストが入力できる場所へペースト後、漢字を範囲選択して変換キーを押せば変換できる。 ただし漢字が1つの場合、音読みが表示されるものと訓読みが表示されるものがある。 例えば、「白」だと「しろ」に変換でき「ハク」にはならない。 「米」は「こめ」と出る。 「白米」は「ハクマイ」。 「食」は「ショク」だが、「食べる」のように送り仮名があると「たべる」になる。 音読みと訓読みを調べたい場合は、IMEパッドで調べるか、ウェブ上の辞書で調べた方が良い。 また、難しい読み方の地名など、IMEで一括変換できない漢字は正しく再変換できない。
以下は、ネット上で見かける読みにくい漢字。
漢字 | 読み |
嵌る | はまる |
弄る | いじる |
煽る | あおる |
捗る | はかどる |
拘る | こだわる |
遡る | さかのぼる |
僻む | ひがむ |
晒す | さらす |
騙す | だます |
騙る | かたる |
奢る | おごる |
驕る | おごる |
倣う | ならう |
厨 | ちゅう |
躾 | しつけ |
売国奴 | ばいこくど |
香具師 | やし |