パソコンを複数所持していると、メインで使用するマシン以外は使用率が低い。 そんなときは余っているマシンをストレージとして使用すると良い。 大容量の外付けHDDやNASが格安で販売されているが、わざわざそれらを購入するのはもったいない。 メインのマシンのHDDがいつ故障するか分からないので、サブマシンをバックアップ用のマシンとして活用する。 ここではMacからWindowsの共有フォルダにアクセスする方法と、その逆の場合について記す。
ただ、フォルダ共有は他人にもファイルを覗かれる危険がある。 なるべくならアクセスできる人を制限した方が良い。 できれば普段は共有の設定を解除しておくと良い。
これはWindows 7時代の話である。 Windowsでフォルダを右クリックし、「プロパティ」→「共有」で「詳細な共有」をクリックし、「このフォルダーを共有する」をチェックする。 他のコンピュータから共有フォルダに対してファイルの書き込みをできるようにする場合は、「アクセス許可」をクリックし、「フルコントロール」をチェックする。 Windows上で共有フォルダを作るとMacのFinderの左のメニューに「共有」というのが表示され、Windowsマシンの名前が表示される。
次にワークグループの設定。 WindowsとMacのワークグループが異なるとFinderに「共有」が表示されない場合がある。 Macのワークグループの設定は「システム環境設定」→「ネットワーク」でAirMacなど自分が使用している通信方式を選び、「詳細」をクリックし、「WINS」の「ワークグループ」を設定する。 Windowsのワークグループの設定はコントロールパネルから「システム」→「コンピュータ名」→「変更」で設定できる。
上記のようにWindowsの共有フォルダは、簡単に作ることができるが、Macの共有フォルダはやや面倒。 ここではMacのデスクトップに「test」というフォルダを作成し、それを共有する場合について書く。
まず、上記のようにMacの「ワークグループ」を設定し、Windowsのワークグループと同じ名前にする。 次にMacの「システム環境設定」→「共有」で「ファイル共有」をチェックする。 Mac OS X 10.6未満のバージョンでは「Windowsと共有」のような項目があり、バージョンによって表記が異なる。 その後、「オプション」をクリックし、「SMB」をチェックする。 「共有フォルダ」のリストにある「+」マークをクリックするとフォルダの選択画面が表示されるので、ここで事前に作成した「test」フォルダを選択する。 共有フォルダをリストから消す場合は、フォルダ名を選択し「-」ボタンをクリックする。 さらに「ユーザ」のリストにあるユーザのアクセス権限を設定する。 「読み/書き」、「読み出しのみ」などを選択すると権限の選択肢が表示され、権限を変更できる。 あまり良くないが「全員」に対して「読み/書き」可能にすると、どのコンピュータからも共有フォルダに対してファイルの読み書きができるようになる。
以上の設定を行った後、Macのデスクトップにある「test」フォルダを右クリックし、「情報を見る」を選び、「共有とアクセス権」を表示させると、先ほど行ったアクセス権を変更することができる。 また、「test」フォルダの下にフォルダを作った場合、そのフォルダのアクセス権についても右クリックのメニューから設定することができる。
次にWindowsの「マイネットワーク」を開くとMacの共有フォルダが表示される。 設定の順序を間違うとWindowsのマイネットワークにMacの共有フォルダが表示されないことがある。 その場合は、Macの「共有」の設定で共有フォルダを一度消し、再度作成したり、コンピュータの再起動などを行ってみる。 上でも書いたようにOSのバージョンによって共有の設定方法が異なる。 Macの場合は、メニューバーにある「ヘルプ」から「共有」などのキーワードで検索するとフォルダの共有に関する説明が見つかる。