MacのHDDデータを完全に消去する方法
更新:
HDD内のデータはゴミ箱から消した場合、見えなくなっただけで完全には消えていない。
他人にデータを復元される恐れがあるので、Macを売るときや捨てるとき、念のため自分でデータを綺麗に消しておいた方が良い。
実はMacには標準で便利なユーティリティがあり、それを使えば簡単にHDDのデータが消せる。
以下手順を記す。
- Macの電源を入れ、起動音が鳴ったら[command]+[R]キーを押し続ける。
Appleのロゴが表示されたらキーを離して良い。
- 「OS X ユーティリティ」が表示されたら「ディスクユーティリティ」を選択して[続ける]ボタンをクリックする。
- 左のツリーに「内蔵」と「ディスクイメージ」があり、内蔵のHDDまたはSSDの型番の次にインデント表示されている起動ディスクのボリューム名(通常Macintosh HD)を選択し、ツールバーにある[消去]ボタンをクリックする。
- [セキュリティオプション]ボタンをクリックし、消去方法を選択し、[OK]ボタンをクリックする。
「最も速い」から「最も安全」までいくつか種類がある。
安全なものほどランダムデータなどの上書き回数が多いが、処理に時間がかかる。
3回くらいの消去が無難でそこそこ速い。
- 「フォーマット」は「OS X 拡張(ジャーナリング)」を選択する。
通常デフォルトで選択されている。
- [消去]ボタンをクリックすると消去開始。
消去後、メニューのりんごマークの[システム終了]で電源を切る。
Macを廃棄する場合は以上で終わり。
この状態で電源を入れて起動すると「OS X ユーティリティ」が起動する。
OS Xを再インストールする
Macを店に売る場合は店によるが、OS Xを再インストールしておくと無難かもしれない。
以下その手順を記す。
- まず、上述の手順でHDDのデータを消去してからMacを起動する。
またはデータ消去後「ディスクユーティリティ」ウィンドウを閉じ、「OS X ユーティリティ」の画面でそのまま作業を続けても良い。
HDDのデータを消さずにOS Xを再インストールする場合は、上述のように起動音が鳴ったら[command]+[R]キーを押し続ける。
- 「OS X ユーティリティ」が表示されたら「OS X を再インストール」を選択して[続ける]ボタンをクリックする。
Wi-Fiに接続していない場合は、Wi-Fiのパスワード入力が求められる。
Macで既にWi-Fiを利用し、パスワードを入力済みだと何もしなくてもインターネットにつながる。
あとは画面の指示に従って進めるとインストールできる。
途中でApple IDとパスワードの入力がある。
この方法は購入時のOS Xではなく、最後にインストールされたOS Xのバージョンが復元される。
再インストール後、「ようこそ」と書かれたセットアップ画面が表示される。
ここで電源ボタンを長押ししてシステム終了し、店に売るなどする。
試しにセットアップを始めると途中でWi-Fiの設定があるので、パスワードなどは消されている模様。
セットアップ後、Apple IDとパスワードも再入力が必要なので、これも一応消されているようだ。
Appleのサイト
macOS をインストールする方法 - Apple サポート
、
Mac OS X:ディスク上のすべてのデータをゼロにする方法 - Apple サポート
にも解説がある。