ペーパーカンパニーとタックスヘイブン、税金対策、訴訟対策、詐欺、海外に会社を設立

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主に日本でしかサービスを行なっていないのに、なぜか海外に本社があるベンチャー企業があります。
ペーパーカンパニーやタックス・ヘイブン(Tax Haven)などのキーワードが絡んできます。

ペーパーカンパニーとタックス・ヘイブン

インターネットサービスにおいて、海外に本社があるベンチャー企業がサイトを運営している場合がある。
本社の住所は、アメリカ、香港、シンガポール、パナマなど様々。
こういった企業が運営しているサイトが急に閉鎖されることがある。
無料のサービスならあまり問題ないが、金銭がからむサービスの場合がある。
例えば過去に get2cash.com や billio.com などがあった。

billio.comは、2008年8月18日にサイト閉鎖の告知をして、2008年9月1日0時に終了している。
また、Impress Watchで記事になっている。
mixiやニコニコ動画でも送金できる「billio投げ銭リンク」
mixiやニコニコ動画への投げ銭に対応した「billio.com」が終了

こういったサービスの特徴としては、
  1. 金銭がからむサービス。
  2. なぜか海外に本社や支店がある。
  3. ただし、日本でしかサービスをしていない。
  4. 日本の連絡先が明記されていない。

ペーパーカンパニーとは、実態のない会社のこと。
法的に会社として存在するものと、存在しないものがある。
タックス・ヘイブンとは、租税回避地域のことで、税金が免除されたり、軽減される国がある。
主に、ケイマン諸島などの小さな島国で行なわれている。
なお、香港やシンガポールなどもタックス・ヘイブンと言われている。

実態が怪しい会社は、税金対策、訴訟対策などを目的として、タックス・ヘイブンとされる地域にペーパーカンパニーを設立することがある。
香港には、会社の設立を代行する会社が1000社以上あるらしい。
代行業が商売となっており、会社設立の手続きも比較的簡単なようだ。
2ちゃんねる(2ch.net)もシンガポールの会社PACKET MONSTER INC.が運営することになった。
これらの企業が必ずしも怪しい会社や詐欺集団というわけではないが、インターネットのサービスを利用する際には、注意が必要である。

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