HDD・ハードディスクの寿命・故障を調べる - 健康状態チェック・フリーソフト(CrystalDiskInfo、S.M.A.R.T.)
作成:2010-01-20
HDD(ハードディスクドライブ)の寿命、使用時間、健康状態の確認、CrystalDiskInfo、S.M.A.R.T.などについて。
対象:Windows
HDD・ハードディスクの寿命・故障を調べる
- HDDの健康状態を調べるフリーソフト
ベクター - ディスクドライブ用
にHDDの健康状態を調査できるソフトがいくつかあります。
CrystalDiskInfo などが良く使われているようです。
これらのソフトは、HDDに設定されている各検査項目を数値で表示してくれます。
検査項目は、S.M.A.R.T.というもので定められていて、多くのHDD検査ソフトで導入されています。
また、S.M.A.R.T.で表示される項目はHDDの種類によって異なり、多くの項目を表示するものもあれば、基本的な項目のみ表示するものもあります。
詳しくは、
Wikipedia - S.M.A.R.T.
などを参照して下さい。
- CrystalDiskInfo の使い方
CrystalDiskInfo を起動すると、HDDの型番、温度、使用時間、電源投入回数、各種検査項目などが表示されます。
HDDに問題がなければ、「正常(青色)」と表示されます。
問題がある場合は、「注意(黄色)」や「異常(赤色)」と表示されます。
重要な項目としては、以下のものがあります。
- リードエラーレート(Raw Read Error Rate)
- 代替処理済のセクタ数(Reallocated Sectors Count)
- スピンアップ再試行回数(Spin Retry Count)
- セクタ代替処理発生回数(Reallocation Event Count)
- 代替処理保留中のセクタ数(Current Pending Sector Count)
- 回復不能セクタ数(Off-Line Scan Uncorrectable Sector Count)
これらの項目に問題がある場合、黄色(注意)などで表示されます。
例えば、リードエラーレートは、「現在値(今現在の値)」や「最悪値(過去に記録した最悪の値)」が「しきい値(閾値)」を下回ると注意されます。
セクタ関連の項目は、「生の値」が "0" 以外の場合に注意されるようですが、"0" 以外の値でも「正常」と表示される場合があるようです。
S.M.A.R.T.の情報に関しては、ある項目が「注意」と表示されていても、基本的にはすぐにHDDが故障するというわけではありません。
セクタ関連の値が短期間(1時間、1日など)で変化する場合は、もしかすると何か問題があるかもしれませんが、そうでない場合もあるかもしれません。
世の中にはHDDの種類はたくさんあり、S.M.A.R.T.の表示も様々なので断定はできません。
- HDDの寿命について
パソコンを使う人にとって、大切なデータが保管されているHDDは、壊れると最も困るものだと思います。
HDDの寿命に関しては、多くのサイトで議論・検証が行われています。
それらのデータやS.M.A.R.T.などの情報は、参考にはなりますが、自分のHDDの寿命予測を保障するものではありません。
日頃から重要なデータはバックアップを取るなどの対策はしておきたいです。
HDDの寿命を延ばす(縮めない)ために、熱や衝撃に注意したり、頻繁に電源をオンオフしないなどの話を聞きます。
また、デフラグをした方が良いという意見と良くないという意見があるようです。
デフラグ賛成派は、断片化されたデータが多いとHDDのヘッドの移動が多くなり、HDDの寿命に影響するということのようです。
デフラグはヘッドを動かしてデータを整理すると思われるので、その作業自体も寿命に影響するということでデフラグ反対派がいるようです。
個人的には、断片化されたデータが多いのは良くないと思いますが、あまり頻繁にデフラグをする必要もないのではと思います。
では、どのくらいの頻度でデフラグをすれば良いのかと言われると、断片化の進行具合は人それぞれなので、頻度も人それぞれだと思います。
Windowsに標準搭載のデフラグツールは、あまり機能が高くないと言われていますが、とりあえずこのツールで最適化を推奨されたらデフラグをすれば良いのではないでしょうか。
HDDの寿命は、HDDメーカーの仕様としては稼働時間で言うと何十万時間もあるようです。
例えば10万時間の場合、1日12時間毎日使うとすると約22年。
また、パソコンやサーバなどは、保証期間が3年くらいが多いので、サーバを3年間フル稼働させると、24時間 x 365日 x 3年 = 26,280 時間。
パソコンを1日10時間250日3年間稼動させると、10時間 x 250日 x 3年 = 7,500 時間。
余程欠陥品に当たらない限り、HDDの寿命が来る前にPCの買い替えの時期がくると思います。
HDDの異常は、目や耳で分かる場合があります。
- HDDから異音
HDDから変な音が聞こえ始めたら、HDDが機械的・物理的に壊れ始めたかもしれません。
YouTubeに壊れたHDDの音を録画した動画が公開されています。
- ブルースクリーン
ハードウェアの障害により、たまにブルースクリーンになりパソコンが落ちる場合、HDDに問題がある可能性があります。
ただし、HDD以外のハードウェアに異常がある場合もあるので検証が必要です。
とりあえず簡単に検証できるのがメモリのテストです。
簡単に検証できるところから検証し、それでも問題があればHDDを交換してみます。
HDD、参考データ
- CrystalDiskInfo(初期設定)で取得した手元にある各HDDの情報を記載します。
検査項目の値は、「現在値」「最悪値」「しきい値」「生の値」の順に記しています。
WDC WD800JD-75MSA3 80.0GB(Western Digital)
| 項目 |
値 |
| 健康状態 |
正常 |
| 電源投入回数 |
191 回 |
| 使用時間 |
8,417 時間 |
| リードエラーレート |
200, 200, 51, 000000000000 |
| 代替処理済のセクタ数 |
200, 200, 140, 000000000000 |
| スピンアップ再試行回数 |
100, 100, 51, 000000000000 |
| セクタ代替処理発生回数 |
200, 200, 0, 000000000000 |
| 代替処理保留中のセクタ数 |
200, 200, 0, 000000000000 |
| 回復不能セクタ数 |
200, 200, 0, 000000000000 |
WDC WD2500JS-75NCB3 249.9GB(Western Digital)
| 項目 |
値 |
| 健康状態 |
正常 |
| 電源投入回数 |
141 回 |
| 使用時間 |
12,781 時間 |
| リードエラーレート |
200, 200, 51, 000000000000 |
| 代替処理済のセクタ数 |
200, 200, 140, 000000000000 |
| スピンアップ再試行回数 |
100, 100, 51, 000000000000 |
| セクタ代替処理発生回数 |
200, 200, 0, 000000000000 |
| 代替処理保留中のセクタ数 |
200, 200, 0, 000000000000 |
| 回復不能セクタ数 |
200, 200, 0, 000000000000 |
HDS72251VLAT20 164.6GB(日立)
「注意」という評価ですが、今のところ使用上特に問題ありません。
| 項目 |
値 |
| 健康状態 |
注意 |
| 電源投入回数 |
2,220 回 |
| 使用時間 |
25,444 時間 |
| リードエラーレート |
86, 86, 60, 0000003A0040 |
| 代替処理済のセクタ数 |
100, 100, 5, 000000000002 |
| スピンアップ再試行回数 |
100, 100, 60, 000000000000 |
| セクタ代替処理発生回数 |
100, 100, 0, 000000000000 |
| 代替処理保留中のセクタ数 |
100, 100, 0, 000000000001 |
| 回復不能セクタ数 |
100, 100, 0, 000000000000 |
TOSHIBA MK2003GAH 20.0GB(東芝)
ノートパソコンの2.5インチHDD。「注意」という評価ですが、まだ使えます。ただし、たまにPCがフリーズします。
| 項目 |
値 |
| 健康状態 |
注意 |
| 電源投入回数 |
1,245 回 |
| 使用時間 |
16,922 時間 |
| リードエラーレート |
100, 100, 50, 000000000000 |
| 代替処理済のセクタ数 |
100, 100, 50, 000000000060 |
| スピンアップ再試行回数 |
133, 100, 30, 000000000000 |
| セクタ代替処理発生回数 |
100, 100, 0, 000000000053 |
| 代替処理保留中のセクタ数 |
100, 100, 0, 000000000006 |
| 回復不能セクタ数 |
100, 100, 0, 000000000000 |
ST340014A 39.9GB(Seagate)
| 項目 |
値 |
| 健康状態 |
正常 |
| 電源投入回数 |
1,429 回 |
| 使用時間 |
8,245 時間 |
| リードエラーレート |
66, 61, 6, 00000AF95F57 |
| 代替処理済のセクタ数 |
100, 100, 36, 000000000000 |
| スピンアップ再試行回数 |
100, 100, 97, 000000000000 |
| 代替処理保留中のセクタ数 |
100, 100, 0, 000000000000 |
| 回復不能セクタ数 |
100, 100, 0, 000000000000 |
Maxtor 6Y160P0 160.0GB(Maxtor)
値の上は正常ですが、正常な気がしないHDD。使用時間が "?" になるのはMaxtorの仕様。使用時間はおそらく10,000時間は超えています。
| 項目 |
値 |
| 健康状態 |
正常 |
| 電源投入回数 |
1,897 回 |
| 使用時間 |
? 時間 |
| 代替処理済のセクタ数 |
253, 253, 63, 000000000000 |
| スピンアップ再試行回数 |
253, 252, 157, 000000000000 |
| セクタ代替処理発生回数 |
253, 253, 0, 000000000000 |
| 代替処理保留中のセクタ数 |
253, 253, 0, 000000000000 |
| 回復不能セクタ数 |
253, 253, 0, 000000000000 |